平手side
ケヤキハウスの収録が終わり各々寝始める。
私は体調不良の為医者に処方された薬を飲み寝た。
夜中になると気持ちの悪さで目が覚め、メンバーは気持ちよさそうに寝ているため起こしたら悪いと思い部屋を出てリビングへ向かう。
この気持ち悪さは薬からくる副作用だろう…
寝ていれば治ると思っていたが全くマシになることはなくむしろ酷くなっていく。
リビングに着き昼間に虹花と座っていたソファに座り1人うなだれる。
リサside
夜中にふと目が覚めて平手が部屋を出ていくのが見えてトイレかなと思ったがなかなか帰ってこないので心配になってリビングに向かった。
するとソファに平手が座っていたので声をかけた。
声をかけるまで全く気付いていなかったので肩をビクッ!!とさせこちらを見た。
「平手〜どうしたの?」
「わぁっ!!リサ…寝れなかっただけ」
「そっか」
「リサわ?どーしたの?」
「喉が乾いたから飲み物取りに来た。」と嘘をつく
よーく見ると平手の様子がおかしい
顔色も良くなくて、うっすら汗をかいている
「体調悪いでしょ?」
「そんなことない。暑くて目が覚めただけだよ」
「ウソ。顔色悪いよ?」
「大丈夫。すぐよくなるから。リサ明日も仕事でしょ?早く寝た方がいい。」
「今は仕事より平手の方が心配。お願いだからオフの時くらい無理しないで頼ってよっ!!」と言えば平手は黙ってしまった。
「…無理…限界…リサ…吐く…袋欲しいっ!!」
「えっ!!ちょっと待ってっ!!」
5分後…
「ちょっとは楽になった?」
「大分楽かも」
平手は吐き気と戦って体力のない体を私に預けるように肩に頭を乗せている。
「何回も言うけどこうゆう時くらい頼ってよ。」
「ごめん…」
「そんなに信用ない?」
「信用ないとかじゃなくて迷惑かけたくない」
「隠された方が迷惑っ!!」
「はい…すいません」
ちょっと強く言いすぎたかな…
なんて思いながら平手に何か欲しいものがあるかきく。
「水と袋近くに置いておきたい。それと…」
「ん?それと?」
「…」
「どした?また吐きそう?」
平手は首を横に振る
「いいよ。なんでも言って」
「今だけ甘えてもいい?」
と服の袖を少し捕まれ顔は下向いたままそういう平手
可愛くて潰したくなるけど相手は病人なのでそこはグッと堪え両手を広げる。
すると平手は辛そうな中私の腕の中にすっぽり収まり首元に頭をグリグリさせてくる。
可愛いな〜なんて思いながら背中をさすっているとスースーと安心したのか楽になったからか平手からは規則正しい寝息が聞こえてきた。
いつも気を張っていて、いつ息抜きをしているのだろうと心配になる。自分の限界が来ても弱音を吐かずに一人で抱え込む。だからこーやって甘えて、頼ってくれると心底安心する。
そんなことを考えていると私にも睡魔が襲ってきた
出来る事なら布団で寝かせてあげたいのだが2階まで平手を運ぶのは無理だと思いこのソファで寝ることにした。
翌日…
私は周りのガヤガヤする声で目が覚めた
「2人共可愛い〜」
「てちがリサに抱きついて寝てる」
「写メ写メ」
「意外な2人だね」
私も意識がはっきりしない中、平手を見ると昨日よりは体調が良さそうと思い、まだ眠っていたのでシーと近くにいるメンバーにいいもうちょっと寝かせてもらうことにした。
しばらくして目を覚ますと平手は既に起きていてでもずっと私に抱きついたままで「体調どお?もう大丈夫?」と聞けばニコッと微笑まれ「大丈夫。看病ありがとうね」と言われ、その笑顔にドキッとした。
平手いつでも頼ってね
平手と私が付き合うのはもう少しあとのお話(笑)