12月7日(水)
旦那が療養施設に行った次の日。
朝が来た。
夜中に目が覚めたが、ちゃんと眠れた。亡くなった両親が揃って夢に出てきた。とにかく頑張ろうと思う。
朝食を食べ、旦那と連絡をとる。旦那も熱が下がり、無事に過ごしているようだ。部屋の掃除をしたと言っていた。食事(弁当)が、ドアノブにビニール袋に入れて引っかけられているそうだが、少し時間が遅れるようだ。看護師から毎日連絡が来るはずだが、今日は一度も連絡が無いそうだ。

私が住む県の感染者は先週より減っているが、自分の家族がコロナに感染してる時は、県全体の感染者数なんて、どうでも良くて、逆に感染者が減ってるときくと、なんだか落ちこむ。


長女も欠席してる間の課題をこなし、次女はオンラインの授業に参加する。
オンライン授業と言っても、ふつうの授業を中継して、こちらはそれを眺めているだけ。オンライン授業を私も一緒に眺めているので、ちょっとした授業参観だ。とくにこちらから発言することは無いが、教室の雰囲気を感じるだけでも、次女の気が紛れるようだ。時々、先生がオンライン授業を受けてるこちらに向かってカメラに話かける。電子黒板が見れるようにカメラの位置をずらす。オンラインをつなぐことで、教員の負担も大きいと思う。
夜、次女の担任の先生がプリントを届けてくれた。また来ます、と言って帰って行った。ほんとに、教員の負担が…。
夜、姉から差し入れが届く。玄関に差し入れ置いて、会わずに帰って行った。今回、姉にも迷惑と心配をかけた。

旦那は自分の親にコロナ感染を報告していない。報告したら、毎日差し入れを持って来るから、と言っていたが、こちらとしては差し入れてくれるならありがたい。

私の仕事の連絡も来た。熱が無いなら、できる範囲で自宅で仕事を進めてほしいとのこと。自分達がコロナで生活がストップしても、社会がストップしてるわけじゃない。休みたいけど、休めない。いや、これまで休んだ分も取り戻さないと。
夜、次女と旦那に電話した。長女も電話に誘ったが、長女は話したくないと、自室に行った。
「みんな、元気?」旦那から初めて、家族を案じる言葉を聞いた。「元気だよ」と次女と答えると、電話の向こうで旦那が苦笑していた。「療養施設のお弁当いいね」という次女の言葉に「こっちの身にもなれ。大変なんだ」と、返す旦那。果たして、この溝は埋まるのか。とにかく、今は頑張るのみ。