映画「君のクイズ」を観てきました。
この映画、ネタバレなしの感想を書くのが難しい。なので後半にネタバレします。

ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央(中村倫也)は、対戦相手・本庄絆(神木隆之介)が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになる。
実は小川哲さんの原作既読。なのですが、映画を見るまで原作既読だってことを忘れていた&オチも途中まで忘れていたことに一番驚いております。本読みまくっていた時期としても、すっかり忘れているとは。
ミステリーとしても面白い反面、完全に謎解きに期待して観るとちょっと違う?となりそうなストーリーではあります。
しかし個人的には映画として大変にクオリティーが高くて面白かったです。
脚本、演出、カメラはもちろん、神木隆之介、中村倫也の演技が存分に堪能出来ます。番組を面白くする為にはなんでもするプロデューサーのムロツヨシの役が結構怖い。
ここからネタバレ
番組側は優勝候補の2人向けに、それぞれ感情を一番揺さぶる問題を出していた。
過去のクイズ番組で彼らが動揺した問題をそれぞれ出題。
三島は以前、別れた元カノとの思い出にまつわるクイズで感情を露わにしたことがある。
本庄は、地元のクリーニング店の問題にまつわる問題で泣いた(そう見えただけで実は笑っていた)ことがある。
実は本庄は学生時代に些細な原因で、命を失ってもおかしくないほどに壮絶なイジメを受けていた。
なぜ一文字も読まれないのに本庄がクイズに正解出来たかのか?
それを予想していたこと、アナウンサーの最終問題の最初の発音がビューティフル(地元クリーニング店の宣伝曲)のビの口の形を読んで確信したからだった。
それを脳内で紐解いた三島は、あえて「本庄の魔法」とあやふやな答えを他検証組内で答え、三島本人には正解を告げ、2人は心が通じ合う。
テンポよく進むので違和感は気になりません。私なら橋の上から突き落とされて大怪我して入院した後にクイズ王として名を馳せたら、イジメ匂わせと学年クラス名くらいはバラしますね。イジメは犯罪。今はネットですぐに犯人達は晒し上げられるし、そのくらいしてやれー、とは思いましたよ。
神木隆之介がカリスマ性たっぷりに、驚異的な記憶力を持つ本庄を演じています。
一方、中村倫也演じる三島も、開始すぐに「この人はお金の為にクイズをしているのではない」とセリフではなく演技で伝わってくるのが凄い。主演2人が上手いからこそ成り立つ作品でした。面白かったです。
