映画「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」を観てきました。


大変面白かったです。監督は三池崇史。

今年は今のところ、映画の当たり年です。国宝はもちろん、リライトも本作も素晴らしい。


ネタバレは軽くあります。全く情報なしで観たい方は読まないでください。


予告編から気になっていたこの映画。

以前なら映画館まで観に行く気はしなかったかもですが、去年から私生活でそれなりにありまして惹かれていました。(家族や仕事が原因ではありません)


後はキャストが演技派揃い。期待以上。柴咲コウ演じる狂気にまとわれた母親みたいな人が身近にいたらどうしたら良いのか。もう離れるしかないよ。。


綾野剛も本当に上手かった。流石です。

無駄な場面も一切なし。


すごく恐ろしかったです。

これが実話に基づくストーリーだということが何よりホラー。


ストーリーはほぼタイトル通り。


ごく普通の優しい小学校教師(綾野剛)が、ある教え子に暴力、恐喝、いじめなど犯罪まがいの指導を行なっていたという告発をされてしまう。


児童の母親(柴咲コウ)は一切話が通じません。結果、綾野剛はどんどんどんどん追い詰められていきます。


主な味方は妻(木村文乃)と息子、実際に柴咲コウの息子からイジメを受けていた児童、その母親、児童のPTSD判断をした医師のミムラだけ。


弁護士もなかなか見つかりません。

家族が暖かくて強い人達で良かった😭


この映画の恐ろしいところは、私もネットやテレビでこの記事を見たら、「子どもを虐待する教師が悪いのでは?」と、誰もが持ち得る良心から教師側を疑ってしまいそうなところ。


途中から、「この事件にはリアリティーがない」と弁護を引き受けてくれた弁護士(小林薫)がいなかったら、モデルになった教師は自殺していてもおかしくない状況です。


本人は暴力や暴言を否定しているのに、校長や教頭はとにかく保護者に謝罪せよの一点張りなのが今時でした。光石研演じる校長や、大倉孝二演じる教頭が憎たらしかったです。


もちろん、実際にあったイジメを隠すよりは良いかもしれないです。そこら辺が恐ろしいところ。

メディアも事実確認せず一方的に決めつけてウソを拡散。


この場合は綾野剛はイジメをしていた児童をごく普通の範囲で叱っただけ。


それがこの映画の救いになっていたのは上手いです。


本当に色々考えさせられる映画でした。

三池監督の力量もあり、大変見やすいので、興味がある方は是非映画館でどうぞ。


とにかく綾野剛が気の毒な作品ですが、見る価値はあります。2時間9分もあったんですね。1時間半くらいかと思いました。