月曜日に観てきました。満員でした。

ネタバレしています。

入場者特典貰えました。ラッキー。


原作は遠い昔に借りて既得。アニメも全部は見てない程度です。


有名なお話ですが、展開や作風のネタバレあり。勝手な感想です。


前半はミュージカル調でちょっと驚きましたがすぐに慣れます。

宝塚好きの方なら知っている曲が使われているのかな?

あの有名な「薔薇は薔薇は〜」はなし。

細かいエピソードは仄めかし程度。


オスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼンにスポットが当たります。



アニメは綺麗で以前より可愛いというか、今時風味。キャラの感情の高まりと共に美しい薔薇が咲きまくるのが個人的にはすごく楽しかった。まさに少女漫画!


改めて観ると、とにかくオスカルが真っ直ぐかつ愚直なほど誠実、行動力もあり、でも人間的な葛藤もあり。実にかっこよくて恐らく誰が見ても魅力的なキャラです。池田理代子さん凄すぎる。


そのオスカルを慕い、命を捧げる覚悟で愛するアンドレ。一途で切なすぎる。


華やかで素直なアントワネットも可愛い。彼女は当然世間知らずだし、歴史上で実像よりかなり下げられている人物だと思います。


問題はフェルゼン。私が年齢を重ねたのが原因だと思いますが


「もう少し自制してよ💢」


とも勝手に思ってしまいました。


スウェーデンの貴族とフランス王太子妃じゃ身分も違いすぎるし、諦めると決めた途端にやっぱり無理ってキミ。


しかも女装した?美しいオスカルに見惚れて即ダンス申し込んでるし。


もうルイ16世が切なくて。

アントワネットも王として、人として、家族としては夫を愛しているのが逆に残酷にも思えます。当時は珍しくないものの、嫁いだのが14才なのが悲劇。


ルイ16世の真の良さは社会に出て働いてアラサーくらいにならないと分からなそう。


ベルばらなのにロマンス否定して本当にすみません😅


アントワネットの悩みを分かってあげられなかった、と悩むオスカル。いい人過ぎる。

オスカルがフェルゼンの自宅まで訪ねて説得しても恋愛止める気なしなのも気の毒過ぎました。


「貴女が不幸なら私も不幸になるから身を引きます」


というジェローデルは優しく男気があって素敵でした。


オスカルが惹かれるのだから、フェルゼンも外見だけでなく魅力的だったのでしょう。


長編を2時間に纏めているので、個人的にはダイジェスト版になるのは仕方ないと思います。


評価が真っ二つらしいですが、私は大画面でキラキラを楽しむ為に観に行ったのでかなり満足。声優さん達もとても自然で上手かった。


美しいキャラの動きや衣装、美麗なベルサイユ宮殿やプチ・トリアノン。それを彩るアニメーション効果の数々。


恐らくこれが敢えて少女漫画風味全開にしてあるので好みが別れるのかな?

アニメ版は全体的に大人っぽかった記憶。


でも、このご時世だからストーリー含めて逆に新鮮でした。


この世界観を表現出来るのは、やはりアニメか宝塚しかないのでは、と思わされます(未見)


アンドレとオスカルのラストはわかっていても涙が出ました。


彼らにもっと生きて欲しかった気持ちと、王室やアントワネットの行く末、恐怖政治やヴァンデ農民大虐殺などは知らなくて幸いだという気持ちにもなります。フランス革命は不可避でした。でもやり過ぎ。


あんなに苦労したキャラ達にそこまで背負わせたくないので、あそこで終わりなのも美しい。史実は簡単なナレーションで終わります。


退屈は全くせずに見られました

逆に全ての場面がクライマックスで見所の映画なので、集中し過ぎて見終わった後、かなり疲れていました。ても楽しかったです。


上映後に、原作に忠実だったね、という会話が聞こえてきました。



日比谷シャンテの大きなポスター。

夜だったのでお茶はせず帰りました。

食事ではなく華やかなパフェとか食べたくなって困りました。恐るべしベルばら。