ネタバレしています!

 

今週の舞いあがれ!

前編とても良くて、あちこちでうるうるしていました。

それも書きたいけど時間がないので、

しかし、今週はなんといっても貴司くん(赤楚衛二)の心の再生。

第33回は個人的に神回でした。

梅津貴司が赤楚衛二で良かったえーん

 

突然会社を辞めて誰にも行先を知らせず行方湯名になってしまった貴司くん。

母の梅津雪乃(くわばたりえ)の取り乱しようがリアルで痛い。

くわばたりえさんも素晴らしかった、

 

「もう・・限界なんよ」

舞ちゃんに電話したのは、両親には申し訳なくて情けなくて話せなかったんだろうな泣

無意識で一番心配かけたくない人達なんだろうね。

 

きっと貴司くんの両親は舞ちゃんと久留美ちゃんにお金包んで渡してると思う。

 

2人がすごく急な階段を上った先には貴司くんが。

「わざわざ来てくれんかってもよかったのに、僕は元気やで」

 

ってそんな顔で言われても汗

多分、変なことは考えてないと伝えたかったんだろうけど。

 

この時、2人が一言も貴司を責める言葉を言わないのが温かくてすでに泣きそう。

 

舞「なんでこの景色が見たかったん?」

貴司「僕もここ来たら変われるんちゃうか思って。なんかしんどなってしもてん。入社して1年経っても営業成績最低のまんまでな、他の奴らに出来てることがなんでお前にはでけへんねって、めっちゃ言われるようになって。普通は聞き流せるんやろうけど、僕にはでけへんねん。そんなんでも僕のほんまの気持ち、八木のおっちゃんにだけは話せててへん。会社で凍った心、デラシネっつうあったかいところで解かして、また出社出来た。けど、おっちゃんおらんようになってしもて。ほらもう、会社に行く足がすくんでしもて、一歩も動かれへんねん。どないしようって焦ってるうち、なんでかわかんないけど、この絵ハガキのこと思い出したんよ。周りに溶け込んでうまいことやろうとして、空っぽになってしもた。僕にはなんにもない。人とぶつかんのが怖いだけや。そやから人に合わせて自分のほんまの気持ち、心の奥にしまいこんで、自分が何やりたいんか、何好きなんか、わからんようになってしもた」

ここらへん、営業はもちろん、仕事したことある人なら刺さる。

多かれ少なかれそういう気持ちになったことあるはず。

貴司くんは文字通り限界を超えてしまった。

 

久留美「ここ来て何してたん?」

貴司「3日間ここにおってん、最初は、白い波ばっかり見ててな
そしたら、海の色が綺麗やなぁって気ぃ付いて
近くから遠くへ、どんどん青色が濃くなっていくん見てた
海の果てまで見てたら、そっから空が始まってた
無限の青やで
空が暗なったら、浮き上がるように星が見えてきてん
ただの闇やと思てた空に、こんなぎょうさん星があったんやなって…」

 

撮影も演技も演出も静かに染み入るようで・・・

大瀬埼灯台。九州本土で最も遅い時間に夕陽が沈む場所とされる。

 

実は以前、夫と「本好きで繊細な赤楚くんには詩人の役とかも似合いそう」

と盛り上がってた時期がありまして←こんな夫婦ですみません

それが実現して、しかもこんなに違和感のない役で見られるとは感謝しかない。

 

 

ここへ来たら僕も変われるかと思った。

幼い貴司くんが、舞ちゃんがくれた五島の絵はがきをみていた場面、とても印象的でした。貴司くん、五島に行った舞ちゃんが羨ましいんだなってすぐにわかった。

子役の齋藤絢永くんの演技力もすごかったです。

あの頃からずっと苦しかったんだろうなあ。

 

来て良かったわ、と明るい表情になってゆく。

 

5分以上の長セリフ、ロケがドローンで大変な場所でお疲れ様。

言葉にならないくらい良かったです。胸がしめつけられる、同時にとんでもなく癒される。

 

貴司くん、電話が怖くなっていたかもだけど、舞ちゃんが何度もかけてくれて良かった。

ブラック会社、辞められて良かった。

 

デラシネのおっちゃんがいなくなってしまったのは残念だけど、

あれ以上無理して会社にいたらもっと壊れていたかもしれない。

 

貴司は真面目だし優しいからこそ、限界まで我慢してしまった。

船から降りる時、久留美ちゃんの手をとってあげる場面にちょっとキュンとしました

舞ちゃんは慣れてるから平気なんですね、逞しくなった舞ちゃんにもキュンとした笑

 

そして念願の一太くんが再登場。

30代になると、一太くんの良さがよーくわかります。

大人の一太くんも最高にイケメンじゃないですか。好き好き。

舞ちゃんが雪乃さんに電話する場面も好き。

ちゃんと現状を伝えたら雪乃さん「久留美ちゃんにもよろしく伝えてな」

こういう細かい配慮がこのドラマのいいところ。

 

でも一太くん、ばんばの誘いを断って帰っちゃった。

違う、貴司は彼氏じゃないんだよー、一緒にごはん食べてほしかった!

と思ったけど、一太くんは配慮も出来る青年に育っていました。

 

まあ、いきなりシュッとこんな子が出てきたらわからんでもない。

「こんばんは」

しかも全くチャラそうじゃなく、柔らかくて性格良さそうな子だもんね

こんな子が五島に来たら、島の女子が騒ぎそう。

さくらちゃん(長濱ねる)にも会ってほしかった。

それにしても浴衣似合います

 

またばんばと4人の食事場面が良かった。

今回もしっかり本当に食べながらセリフを言う赤楚くん。

ばんばに忌憚のない暖かい言葉をもらって、気が楽になった貴司くん。

ごはん、美味しそうに食べられるようになって良かったよー笑い泣き

笑顔が戻ってきた

 

ばんばの言葉と高畑淳子さんの演技が最高すぎてまた泣けます。

 

貴司「(逃げてきたと)認めたら楽になりました。

凍ってた心が溶けてきた気がします。

ああ海ってこんな色やった。

空ってこない綺麗やったなってとょっとづつ思い出して。

違う自分になりたくて五島に来たのに、このままでええんやって思えたんです。

空にこんだけ星があることも知らんかったくせに世の中のことはもう全部わかった。

もうええって思ってました」

 

ばんば「(貴司くんは)変わりもんたいねえ。

そがん腫れもんごた扱わんでよか。

貴司くんも周りに合わせんでよか。

自分のことしっちょる人間が一番強かけん。

変わりもんが変わりもんで、堂々と生きたらよか

 

貴司くん、ばんばになんでもないことのように言われてすごく救われたろうなあ・・

私も10代の頃にこのドラマ見たかったかもしれない。

 

こういう、久留美ちゃんが貴司くんを幼馴染ならではの距離感で面白がる場面大好き。

 

確かに初対面の幼馴染のおばあさまに

「星が空が」と普通に話す子はなかなかいませんあせる

でもそこが貴司くんのいいところなんだよね。

 

出来れば久留美ちゃんもばんばにちょっと悩みを話してほしかった。

でも、久留美ちゃんはそんな子じゃないもんね。

もう久留美ちゃんがいい子すぎて辛い。

 

翌日、浜辺を歩く3人。この場面も絵のよう。3人とも綺麗

ヒロイン3人組とか一部で言われてたらしいw

 

無理しないで生きていける場所を探したい

貴司くん、見つからないかもしれないってことはわかってるんですね。

周りに合わせてまっとうに生きてこられた子だから、それはわかってる。

 

星たちの 光あつめて
見えてきた この道をいく
明日の僕は

 

脚本家の桑原亮子さん作。

字は赤楚くんの字かな?

 

久留美「なんかかっこええなあ」

 

本当に素敵な幼馴染3人で羨ましい。

久留美ちゃんも福岡のお母さんに会いに行くと決心した。

今までずーっと複雑で辛かったよね。

舞ちゃんもパイロットになる夢をあきらめない。

舞のお父さんお母さん、ばんばの事情もまたすごく良かったです。

 

ばんば、お母さん、めぐみ、舞ちゃん、全員の気持ちがわかります。

 

素晴らしいドラマを毎日ありがとう。

 

ところで美しいままの貴司くん。

 

3日間野宿?

灯台に簡易宿泊くらい出来る部屋があったことにします。

ほんとはドローンで撮影するしかなく、トイレもない場所だそうですw

キャスト、スタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとうございます。