ネタバレが含まれます!

 

今回は隠れ家的創作料理店の店主・香山信彦(梶原善)がグルメサイト・うまレポに掲載されたお店の情報削除を求めるお話

鎌倉殿の13人の善児と全くかぶらない梶原さんが見られて癒されましたニコニコ

最後にそれが吹き飛ぶくらいの衝撃展開がありましたガーン

あらすじはこちら

 

知られたくない権利と表現の自由

情報漏洩、営業権侵害、表現の自由などの問題を、依頼者家族、石子と綿郎の親子問題と絡めていました。

今回、特によく出来てました!

 

裁判に勝つことより、現代のSNS社会を絡めて世論を味方につけることを優先。

結果として依頼者の利益を守る戦略を取った石羽の解決方法が実にスマート。

 

制作側が今時の事情を理解して描いているので、見ていて気持ちがいいビックリマーク

 

加えて単純な権利描写に忖度せず、法律から零れ落ちた人間の心理をきちんと描いていて、そのクオリティーにかなり感動しました。

 

親子の関係性

気になっていた綿郎(さだまさし)と石子の和解の場面がとても素敵。

 

石子が今でも憧れる弁護士としての綿郎と、結果的に母に負担を強いていた父。

理想の仕事と家庭、どちらも両立出来るシステムが出来ればいいけど、

特に個人のお店や事務所だとなかなかそんなにうまくいかないですよねえあせる

 

それでも父の元に戻って、事務所経営とサポートに力を尽くしてきた石子。

今回、依頼人家族と自分を重ねて、今まで耐えてきた思いが爆発します。

 

「ずぶ濡れの人に傘を差し出すことで、他の誰かは濡れてもいいんですか?

お父さんが傘を差し出す後ろで、お母さんはずぶ濡れだったんですよ!」

 

石子が自分のことで、こんなにも感情を露わにするのは初めて。

 

今回も刺さりまくり。
父は社交的で好奇心旺盛。知性的でとても楽しい人で、母もそこが大好きだった。
なんというか、長生きていたら楽しくチェリまほを一緒に見ていただろう人です。

結婚した当初は給料より交際費が多くて大変だったらしい。

最後まで仲は良かったので考えすぎかもしれない。

後悔した石子を気遣い、焼きそばを持っていく羽男が優しい。

 

「だから敬語?」

「自分でもよくわかりません」

このやりとりがすごく好き。

 

羽男節は絶好調ラブラブ

この場面、中村倫也さんと有村架純さんのアドリブかな?すごいなー爆  笑

石子「ノマドワーカーらしく」

羽男「ドナドナカー?出窓メーカー?そばカレンダー?海老ロブスター?」

石子「もう少し泳がせまーす。ノマドワーカー知らないんですか?」

羽男「知ってるよいろんなとこで働く人でしょ?そんな驚く?どうなってるのよ」

羽男「止めてよー」

 

依頼人が過去に店舗情報を友人の雑誌に掲載していたことを知った羽男の反応。

因縁の相手、丹澤(宮野真守)が相手の弁護士なのでいつもより余裕がない羽男。

 

羽男「あいつさ、素足で皮靴履くんだよ」

石子「それが何か?」

羽男「絶対に足臭いと思わない?」

石子「何の話ですかそれ?」

羽男「単純な悪口だよ。そうでもしないと俺の気が収まらないの!」

この顔がキュートラブラブ

 

この後、石子が絶妙に羽男のプライドをくずぐりつつ、叱咤激励するのもたまらん。

石羽コンビ、恋愛ないからこそ?いい意味で熟年夫婦感あるんですよね。

 

大庭くんが気の毒なんだけど・・この段階では本人も気にしてなさそう。

デートに何度も奢ってもらった羽男を誘って、本人から嫌がられているし・・笑

 

そういうとこが大庭くんのいいとこなんだけどあせる

すごくおいしいお店、の言葉に惹かれてお店に一緒に来てくれた羽男。

 

料理をうまく箸でつまめなくて石子に応援される場面とか。

私もああいうつるつるしたのだと出来るか怪しいあせる

戸惑う羽男

 

この後、石子と羽男のコンビネーションで最終弁論に「知られたくない権利」を主張。

いつもこの、畳みかけるような石羽コンビの場面に爽快感がある。

 

ネットからTVニュースにまでそれが広がり、結果的にドットエムに苦情が殺到。

2人を心配して事務所に来た大庭くんは、「負けるが勝ち」作戦を知る。

結果、うまレポからinsideの情報は削除される

 

「しゃ!しゃ!」と大喜びの羽男が可愛い。

 

和解する親子と通じない親子

綿郎「今更なんだけど、お母さんや石子さんに苦労させてしまってごめんなさい。今後僕が改められるところがあったら必ず」

硝子「いえ、弁護士としてのお父さんは今も変わらず私の憧れです。お父さんはそのまま変わらずいてください。私も変わらず小言を言い続けますので」

綿郎「和菓子食べるか」

硝子「お父さん座ってて。私が出すよ」

敬語じゃなくなる流れが自然で貰い泣き。

 

一方、羽男が自宅へ戻ると父(イッセー尾形)が待っている。

もういるだけで怖い。この人がラスボス?と思うくらい。上手いですね。

 

羽根岡泰助「そろそろやりたいこともやり尽くしたでしょ。今の事務所は佳男のふさわしい場所じゃないよ。私が頼んで別のとこ話をつけてある。来週の火曜の午後、開けておきなさい」

 

この人の中では羽男はそんな風に見えているんですね。

全く話が通じない父親怖い。

羽男本人は潮法律事務所で石子と出会って良い方向にいってるのわかってるのに。

 

羽男が固まるのも無理はないです。

 

あと2話で

 

・大庭の冤罪?を石羽コンビが勝ち取れるか

・羽男が父を乗り越えられるか

・石子がトラウマを超えて司法試験・弁護士を目指せるのか

 

少なくとも3つは描くはず。

このドラマのクオリティーなら描けると思う

 

ただ大庭くんの放火殺人容疑はドラマ的にハードルをかなり上げてきてます。

これを視聴者を納得させる形で描けたらすごいことになりそう。

 

他に素晴らしいブログがいくらでもあるから、大庭くんのことだけでもいいのですが、
皆さん上手いし内容も面白くて、つい書いてしまう。

次回、今週の大庭蒼生に続きますm(__)m