ネタばれしてます!結構長くなりました。

WOWOW加入の方は、オンデマンド、または4/10(日)朝8:30からヒル シーズン1の一挙放送があります爆笑

 

「ヨビを殺すのはやめた」という置き手紙を残し、ユウキの前から姿を消したゾーカ。ユウキを差し出す代わりに自分の命を保障するようミロに罠を仕掛け、ヨビをひとりで殺そうとしていた。それに気付いたユウキはゾーカを助けに走り出す。それぞれの想いが交錯する中、4人は導かれるようにある場所へ集結する……。返り討ちに遭ったその時、かつてヨビをヒルの世界へ導いたカラが現われ、ヨビの刃を体で受け止め――。(公式より)

 

前回のラストから、どうなるかドキドキで胸が痛いくらいの気持ちで観たラスト。

 

・ヨビとミロの関係

ゾーカはミロ(松澤匠)に電話をかけ、ヨビを殺すのをやめる、ヨビ(栁俊太郎)がこだわっている四宮勇気を差し出すから自分の命を保障するように伝えます。

ミロはヨビに執着しており、ある意味一番怖い存在。松澤匠さんが上手すぎて怖い。

ヨビが自宅にヒルとして表れたのがきっかけで、常識から外れまくったヨビに心酔した模様。

ミロの過去になにがあったか等は全く描かれないのですが、めちゃ闇が深いガーン

 

ゾーカ 「あいつは契約の呪いをかけて利用しただけだ」

ミロ  「四宮勇気が必ず来るという保証は?」

ゾーカ 「・・愛だ」

 

これを聞いて納得するミロ。

 

・勇気とゾーカ

一方、鈴木刑事(小西真奈美)は部下とマジメが殺された場所を訪れる。

そこに勇気が落としたヒル出来る部屋のリストのプリントアウトを見つける。勇気、あの時それを落として大丈夫?と思ったけど、鈴木刑事が拾ってくれた!ここに繋がるんですね。

小西真奈美さんのクールな佇まいと、内側から溢れ出る正義感がカッコいい!

 

ヨビから共通アドレスにある番地が送られてきて、ゾーカと勇気はそれぞれ別の場所でメールを見ます。住所はヨビの父親で、彼に殺された彫刻家・小玉圭一郎のアトリエでした。

 

そこでゾーカは勇気からの

「最低の告白を信じろ。一人で行くな!」

「おまえのためにひまわりを買った」

というメールを見ます。

ゾーカは勇気に出会ってからの言葉ややり取りを思い出す。

「これは契約の呪いだ」と勇気にキスをした場面。

「呪いにかかったのは私だ」とメールしようとして涙ながらに消すゾーカ。

このやりとりが切なすぎて泣けますえーん先週から結構泣いてます。

 

その後、ヒルのリストにあるマンションに立ち寄り、マークされた警察から逃げ出そうとして2階から飛び降りて地面に落ちる勇気。痛そう。


小玉圭一郎のアトリエでは、ヨビとミロが待っていました。

小玉は愛人の子であるヨビを「お前はもしもの時の予備」だと言っていた。酷すぎる。

ここであいつ(父親)を刺した。

その罪を引き受けてヒルとしての生き方を教えてくれたのがカラ。

 

・勇気とカラの本心

アトリエで密かに再開した勇気とゾーカ。

勇気はゾーカに告げる。

「最低な告白に最低な返事はかまわない。でもな、下手な嘘はつくな。

俺がおとりになる。隙をついてヨビを殺せ。止められないんだろう?」

 

ここでヨビと再会した勇気のセリフにはっとしました。

ヨビ「人殺しの息子とバレるのが怖くて、あの部屋で惨めに暮らしてたんだろう?別の世界へ俺が連れ出してやったんだ」

勇気「惨めなんかじゃなかった。俺なりに精一杯生きてた。それをお前が全部壊したんだ!」

 

少しはヨビのセリフが正しいところもあるのだと私は勝手に思ってました。勇気は否応なく巻き込まれたけど、今までが不幸せだったから、ゾーカに入れ込む部分があるんじゃないかと。

でも確かに、勇気は生き辛い境遇でも、自棄にならず人の道を外れず、きちんと働いて暮らしてきたんですよねえーん それはすごく精神力がいることだし、勇気は強い人。

境遇だけで勝手に人を可哀想と思うのは失礼だ・・とこの時、反省しました。

 

 

この後、勇気がヨビに再度ボコボコにされる場面がリアルで痛すぎる。

撮影時、赤楚くん細いので、余計に痛そうなんですよねアセアセ

 

「親父だけじゃなくて、お前を虐げたもの全てを憎むんだよ。四宮勇気を奪ったのはな、出来ねえなら代わりにやってやろうと思ったんだよ!」と勝手な理屈を言うヨビ。

勇気は「俺が死んでも四宮勇気は使わせない」というも「もういらねえ」とヨビは勇気を刺そうとする。

 

ミロもゾーカを殺そうとしたとき、カラが颯爽と登場、一応犯罪者なのにまるでヒーローです。

カラはダークヒーロー。坂口健太郎がゾクゾクするほどはまってる。

 

「この場にいる全員、誰も誰かを殺すな」

「ヨビ、俺のお前に対する後悔は、あの日ここでヒルとして生きる方法だけ教えたことだ。あの時お前に必要なのは方法よりも生きるという意思だった。悪かったな。心が死んだまま生きていくのは苦しかったろ。」

 

激高したヨビはカラを刺すも、カラは

「俺はお前をどこかに導きたいんじゃない。お前が望むならもう一度この手を掴め」

ヨビ「遅えよ。今やっとわかった。母さんでもあの男でもない。俺は自分を殺したかったんだ」

 

ギャー、カラが刺されちゃったガーン

カラを刺した途端、一気にヨビの虚飾が崩れる。抜け殻になる演技が印象的でした。

栁俊太郎さんもすごく上手かったですねえ。

 

そこに警察が到着。

ゾーカは「もう逃げない。逃げずにお前と一緒にいたい」と勇気に告げる。

良かったー。もう、勇気とゾーカが幸せになるにはそれしかない!

ここで警察や鈴木刑事が優秀設定が効いてきます。

 

ミロはヨビに逃げるよう促すも、全く逃げようともしないヨビにミロは怒り、絶望する。

デスノートの魅上(みかみ)みたい。ミロに何があったんだろう。

カラはどこかへ姿を消し、その場にいた者達はすべて警察に連行される。

 

・ラスト

勇気は刑務所でゾーカに面会に行く。

「新しく部屋を借りた。お前を待ってる」とそっと鍵を差し出す勇気。

「ありがとう。嬉しいことって信用してもいいんだな」

「ああ。何か差し入れしてほしいものあるか?」

「ひまわりの花だ」

「それは多分・・無理だ」

 

この場面、進行も空気もすごくゆっくりとしていて、笑顔の二人が見られました。

ぎこちなく話し、優しさを見せる勇気とそれを受け入れるゾーカが年相応で可愛い。

刑務所の面会なのに、ほぼ初めて緊張感から解放されている二人が微笑ましかったです。

不器用だけど誠実で優しい役、演技を超えて雰囲気が優しい赤楚衛二にすごくはまる。

しかも、手がいつもの赤楚くんの綺麗な手じゃなく、ちゃんと働いてる人の手でびっくり。

ゾーカは出会ったのが勇気でよかったえーん
 

一方、収監されたヨビは、素直に刑事達に知っていることを全て話していた。狂気が消えてまるで別人。

カラが父殺しの罪をひきうけてくれたこと、彼が仮面の男を追っている理由は多分、復讐。

その為にヒル狩りをしている。

ヨビ「カラの本名は月沼マコト。でも月沼マコトは死んでる。カラが自分で殺した。

今は「空っぽのカラ」だ。」

ヨビにとってカラの存在そのものが生きる指標だったのかな。何人も殺しているから罪は重いはず。

 

そのカラはどこかの場所で傷の手当をして、療養していた。

カラ、急所ではないとはいえガッツリ刺されていたのに丈夫すぎアセアセ

闇医者でもいるのかな?包帯巻いただけで治る傷には見えません汗

 

この時、坂口健太郎さんが上半身脱いでるんですが、かなり鍛えてます。

柔らかな雰囲気や、感情を押し殺した静かな表情との落差にラブラブ

これがギャップ萌えというものかラブ

 

赤楚くんもインタビューで坂口さんを「映像を見てすごい鍛えているのがわかった」と言ってましたが本当です。赤楚君の目標は「ベンチプレス100キロ」だそうですが、坂口さんはクリアしてそう。

 

脱線しましたてへぺろ

こうして、勇気とゾーカはヒルの世界から普通の世界へ戻り、彼らの物語は幕を閉じました。

シーズン2に向けてカラの過去や未来がめちゃ気になるエンディングでした。

 

この企画を知った瞬間からワクワクが止まらなくてひたすら待ちわびていました。

もうS1が終わっちゃうなんて・・という寂しさと、期待以上の面白さが見られた満足感。

展開上、お子様にはお勧め出来ませんが、グロさはほぼないしテンポが良くてとにかく良く出来てるので多くの人に見てほしい!出演者のファンじゃなくても楽しめるはず。

 

他のブロガーさんでも書いてる方がいましたが、

ヒルの赤楚くん、感情が際立ってる場面が多くて美しいキラキラ

 

やはり可哀想な役はすごく似合いました。しかも不器用だけどジェントルマン。

四宮勇気ははまり役。必死で走る場面も、ボコボコにされる場面も多くて坂口健太郎が「いいやられっぷり」と言っていた通り。

ここらへんはライダーの経験が生きたと思いますアップ万丈龍我・仮面ライダークローズも威勢がいいのによくやられるキャラでした。今でも大好きすぎる💕

 

アクションシーンも多いし、撮影は大変だったでしょう。

しかも かのきれ、ヒル、世にも奇妙な物語、ライフかな?と4本ほぼ同時撮影だったとはガーン

本当にお疲れ様でした。どれも全然違ってすごい!

勇気役はヒルはメンタルもきつかったそうなので、明るいかのきれ樋口と同時撮影で良かったのかもしれない。

 

赤楚くんは自分を不器用と言うけど、本当に不器用だったらこんなに演じ分け出来ません。

しかも憧れの坂口健太郎さんとシーズン毎にW主演とは本当に感慨深いです。イノセンスを毎週楽しみに見ていたこ頃が懐かしい。二人とも大好きな私とって至福のドラマ。

さすがに所属事務所のトライストーンが企画に入ってるだけあり、二人の魅力をよくわかっています(他の芸能事務所もこういう企画はやっています)

 

赤楚くん、顔も傷だらけで似合わないサイズの服を着ているせいか、余計に演技がひきたってた。

やはり特に瞳が印象的。プロデューサーさんも、「目の血管が切れるんじゃないかと心配なくらい、目に力が入ってた場面もある」と仰ってました。

「普通の役をフィルターを通さずに演じられるのが赤楚衛二の才能」とも。

 

個人的に、特殊な役もいいけど、普通の役を上手く演じられる人がもっと評価されてもいいのでは?と思う傾向があるので、そこも赤楚くんの魅力の一つですね。

とはいえ、勇気は普通の人だけど普通の役ではありませんがあせるどんな役でもできそう。

 

勇気とゾーカ、原作未読だったのでハッピーエンドは難しいかな?

もしかしてどちらか、また両方死んじゃったらどうしよう?

ヒルのままで二人が幸せになるのは難しいよね?

等、いろいろ思ってたけど未来に希望がはっきり見える終わり方でほんとに良かったです!

二人はこれまで苦労や不幸の連続だったので、その分幸せになってほしい。

撮影現場は和やかで楽しかったそうで何より。

 

坂口健太郎のカラ。出てくる度にカッコよすぎてどうしようかと思いましたラブ

 

俗世から離れたダークヒーロー感が浮世離れした雰囲気にぴったり。

出てくるだけで空気がガラッと変わるのがさすがの演技力と存在感。

カラの本名、月沼マコトという名前も綺麗で似合ってます。

 坂口健太郎も赤楚くんもお互い、もっと共演したかったと言っているし、また違うドラマでみたいです。

 

ヒルはファンタジー要素のあるサスペンスながら、リアルな怖さもあり、社会からはみ出して生きざるを得ない人たちのことなど、考えさせられることも多かったです。役者も全員上手かった。

 

シーズン2では飯豊まりえと佐久間由衣がカラを巡って対立する関係?好きな女優さんが多くて嬉しい。

カラは坂口健太郎ですから、それは仕方ないですね笑 

 

原作はこれから読もうかと。テンポが良くて脚本が面白かった!

原作者様の今井大輔さん、WOWOW、ありがとうございました。もちろんシーズン2も見ます!