「ゾーカを殺したかもしれない」と笑うチロル(岩永洋昭)に、怒りを覚えるユウキ。車から投げ出されるも、目の前で自宅のアパートを燃やされ、帰る場所を失ってしまう。ユウキはゾーカから託された“ヒル”の部屋のリストを使い、警察に追われながらも生き延びる。ゾーカを捜しに廃工場に戻るが、そこにはヨビの手下が待ち受けていた。追い詰められたその時、目の前にヒル狩りの異名を持つカラ(坂口健太郎)が現われ……。(公式より)

 

ひたすら四宮勇気(赤楚衛二)とゾーカ(吉川愛)が気の毒な展開が続く「ヒル」

相変わらず展開が早くて30分あっという間。

 

ゾーカが殺されたと思っている勇気(赤楚衛二)は「誰も裁かないなら俺が裁く!」とチロルやヨビ(柳俊太郎)を制裁を密かに誓う。

 

しかも、目の前でアパートを燃やされちゃって、指名手配中なので帰る部屋もないえーん

仕方なく「ヒルデビュー」する勇気。切ない・・・

ゾーカに教わったリストにある部屋に入る場面、勇気目線でドキドキしてしまいました。

その部屋で食べ物を必死で探して、パスタにケチャップをかけたものを食べて涙する場面で貰い泣き。あれは泣いちゃうなあ。

今までもかなり気の毒な境遇だった勇気だけど、最低限の衣食住は保証されてたもんねえーん

そんな生活さえ懐かしくなってしまうヒルという生き方。

実は、風と共に去りぬでスカーレット・オハラが戦争で荒れた畑で野菜を掘って食べて泣く場面を思い出しちゃった。

 

勇気、目立ちたくないのはわかるけど、あのスナフキンみたいな帽子は余計に目立つような・・・すまん気になってしまった汗うさぎ

 

ゾーカを探しに廃工場に戻ると、チロルは「ゾーカが金をくれると持ち掛けられたから殺してない。だけどゾーカを信用しきれない。ゾーカを殺されたくなければその金をお前が持ってこい。」と命じる。

ヒル歴2か月のチロルはチロルで、ヨビに不満を持ってました。クズですけどねあせる

 

そんなことしてる間にヨビの手下に見つかってまたもやボコボコにされる勇気えーん

意気込みはあれど、勇気は殺人犯の息子であることから出来るだけ逃れようとひっそりと生きてきた普通の子。

赤楚くんも言ってたけど、気概はあれど実際に反撃するの場面がほぼないんです。

 

赤楚衛二ってビルドの万丈、旦シェアの松田秀明(Tverで配信中なのでぜひ!)など、切ないを通り越して「ものすごく可哀想」な役も似合う。

でも、万丈には戦兎や美空達がいたし仮面ライダーとして戦ってたし、松田にはシェアハウスのお母さんや子供たちがいた。ヒルの勇気はゾーカがいるとはいえ、体感としては勇気はあまりにもやられっぱなしで気の毒すぎて辛いえーん

 

「もう勇気、うちに泊めてあげたい」とか夫も言い出します(演じてるのが赤楚くんだし)

気持ちはすごくわかるんだけど・・・実際に指名手配犯をボランティアで泊めてあげる人って(少なくとも堅気の人は)いませんよね汗

あの二人が来たらとりあえず一晩くらいは泊めておいしいもの食べさせてあげたいけどおねがい

 

そしたらやっと伝説のヒル狩り・カラ(坂口健太郎)が颯爽と出てきて勇気を助けてくれました。カッコいい~お願い

この佇まいもたまりません。

カラは勇気に「すべてを疑え。ヒルとして生きる最低限のスキルだ」と言います。

真夏の撮影なのに、汗をかかない設定にリアリティを持たせられるのは坂口健太郎ならでは。どこか浮世離れした役も似合います。

とはいえカラはあっという間に姿を消してしまうのが残念。

坂口さんも赤楚くんも共演場面が少なかったことを残念がっていたので、またがっつり共演が見たいです!

 

「社会問題を扱った作品にも出たい」と語ってた赤楚くん。

ヒルは娯楽作品でもあるけど、貧困や社会からはみ出した者達、犯罪者家族の生きにくさなど、社会問題要素もありますね。

 

あと3回で勇気とゾーカが少しでも希望を見いだせる展開になりますように。