恩田陸の「薔薇のなかの蛇」を読みました。

私は恩田陸が大好き。作品の出来にばらつきはあるものの、文章や雰囲気が好きでほぼ全て読んでいます。

 

いわゆる水野理瀬シリーズの最新刊。

断捨離中なのもあって、なるべく本は文庫まで待とうと思っているのですが、買ってしまいました。

北見陸さんの表紙・挿絵もたまりません。

 

水野理瀬とは恩田陸さんの小説に出てくる、ミステリアスで賢い美少女キャラクター。

ある意味中二病要素満載のキャラなのかもしれません。

でも、うまくミステリーや独特の世界観と絡めてあり、非常に魅力的です。

 

・三月は深き紅の淵を

・麦の海に沈む果実

・茶と黒の幻想

・黄昏の百合の花

 

が理瀬シリーズ。リアルタイムで読んでいます。若かったなあ。

好き嫌いの別れる作家さんなので、気になったら三月~か六番目の小夜子とかを読んでみるといいかも。

直木賞を取った「蜜蜂と遠雷」、誰にでもお勧めしやすい「夜のピクニック」等も悪くないのですが、

個人的には恩田陸の神髄は理瀬シリーズやノスタルジーを感じさせる雰囲気小説だと思っています。

 

 

今作はなんと前作・黄昏の百合の骨から17年ぶり!

当時はこれで最後と言われてましたが、今回の作風からしてまた書いてくれそうです。

 

イギリス・ソウルズベリーの貴族の館・ブラックローズハウスで起こる猟奇殺人を巡るミステリー。

この猟奇殺人が思ったより猟奇で、最初ちょっと驚きました。

 

イギリス、ソウルズベリーの陰鬱で豪奢な貴族の館で開かれる当主の誕生日パーティー。

レミントン家は貴族ではありますが、武器を扱ったりでいわゆる成り上がり系。

商売上手で名より実を取る家でもあります。

レミントン家に伝わる聖杯を巡った物語でもある。

猟奇殺人が起こり、当主オズワルドの誕生日に呼ばれた人々はソールズベリーの館から出られなくなります。

 

主な登場人物は

・癖があり強欲で独断専行。家族や親族からも嫌われている当主 オズワルド・レミントンの誕生祝に集まったセレブな人々

・当主レミントンの尻ぬぐいをさせられがちで、兄を嫌っているロバート・レミントン

・美形で学者肌の兄 アーサー・レミントン

・快活で豪快な弟 デイブ・レミントン

・学者肌で気のいい妹 アリス・レミントン 理瀬は彼女に招待されて館に来ています。

・美人で俗っぽい妹 エミリア・レミントン

・エミリアの友人でアーサー狙いのあざとい美女・エミリア

・アーサー兄弟の叔父でミュージシャンの変り種 キース・レミントン

 

ソウルズベリー、聖杯、スコットランドヤードの上品な刑事、アフリカ系のイケメン刑事。
レミントン家の紋章、聖なる魚、いわくつき歴史のあるブラックローズハウス。たまりません。
実際に行きたくないけれど、読みたいものがこの本には詰まっています。

恩田さんなのでいわゆる正統派ミステリーを期待して読むとえー?となりますが、私はむしろよく風呂敷畳んだな、と思いました笑
ブロンド碧眼の金髪美少年・ヨハンも重要な役で出てきました。見た目は綺麗だけど中身が・・なキャラ多め。

この本は理瀬の内面を掘り下げた内容ではありませんが、満足度は高いです。

 

私はシャーロック・ホームズ(原作)も大好きなので、これだけでもうたまりません。

実は両親もホームズ大好き。BBC放送のシャーロック・ホームズ、実家に全部DVDBOXがあります。

もちろんジェレミー・ブレットも大好きです。原作に近い雰囲気が一番良く表現されています。

母が病気・手術で入院する前、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」の初放送前でした。

それどころじゃないのに、「絶対に録画をしておくように」と言われたのが忘れられません。

結構な大病で治ったのでいいのですが、それを観るために闘病生活頑張ったところもあるかと思うと、それが小説であっても推しの存在って偉大です。

今や世界のベネ様です。

 

ロバート・ダウニーJrとジュード・ロウの映画・シャーロック・ホームズも映画館で観ています。

あれはパロディー色強めではありますが、クオリティーは高くて面白い。

 

ところで薔薇の中の蛇を読んだ翌日、日本映画専門チャンネルで赤楚くんがゲスト出演した「由利麟太郎」が放送されていました。

放送された時に録画を忘れていたので、今回録画して見てみました。こちらも思ったより猟奇度高め笑

赤楚くんは2話の「憑かれた女」で男っぽく愚直で、不良グループのリーダーに毛の生えたような青年実業家・五月翔太を演じています。

とにかく吉川晃司さんがカッコよかった。ストーリーは原作から結構アレンジしてあるようです。

二日連続して猟奇殺人は、さすがにおなかいっぱいになりましたw でも楽しかったです。