【つれづれなるままに】駐在妻はタフであれ | マムズスマイル 母親の学び会【茨城・日立市】

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毎月第三水曜の午前10時より子育ての分かち合いをしています。

以下は、2018年11月23日に記したエッセイ。

データを整理していたら、出てきました。

随分、上から目線?のような書き方ですが、

お伝えしたい根っこは通じるものがあるので、ここにシェアします。

 

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二度、海外駐在生活を経験した身として言えること。

 

「駐在妻はタフであれ」

 

今、この言葉が降ってきた。きっと自分が伝えたがっている言葉なんだ、と感じた。

 

日本に本帰国して早3ヶ月過ぎようとしてなお思う。

 

日本にいれば、専業主婦であれ、兼業主婦であれ、

ある程度「人と同じように」「無難に」「流されて」

やっていけばそれなりに過ごせる。

 

ただし。

 

海外に住むとなると勝手が違う。

 

少なくとも アメリカでは、

 

「自分は○○である。」

とか

「自分は●●の状態で困っている。だから◎◎したい、してほしい」

 

と、自分が何者かどういう人間、どういう状況にあるかからを

イチから説明しないと、相手は理解しようとする気がない。

 

そこには「察する」文化は存在しない。

 

しかも、簡潔に伝える。

 

日本語のように「▲▲で、□□であるから・・・、ーーーとなって◎◎なのだ」と回りくどく説明しようとすれば

 

「あんたの言いたいことが分からない!」

 

と言われる始末。

 

(英語では「分からない」とはっきり伝えることもすべてコミュニケーションの一つと思っている)

 

要は、結論から先言ってくれ、ということ。こういうのは失敗したからこそよーく分かる。

 

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そんなことでメゲない精神力も大事。

なんとしてでも、「自分はこうだ。こうしてほしい」を

明確に伝えて達成するまで諦めてはいけないのだ。

 

また、行動も自分から常に起こすことが大事。

日本以上に行動しないと何も得られるものがない。

 

誰かに何かをしてもらうのを待っていたら何も起きない。

 

日本ではどちらかといえば行動派と言われる私でも、

アメリカでは様々なことをするのにエネルギーが日本以上にいつもかかった。

 

それは言葉の違い、価値観の違い、土地の違い・・・ 

あらゆる違いを乗り越えての行動だったからのように思う。

 

人にどう思わるか、人にどう思うかは全然気にしない国民性がゆえに、干渉されないのは

気楽だったが、その分、気にかけて声をかけることもほぼない。

 

無視している訳ではないのだが、「この人は何も思っていないんだな」

見なされ、相手にされない。

話したくても何も思い浮かばないのは本当につらかった・・・

特に保守的な土地柄、地元を離れたことのない、

外部の人を知らない、知ろうとしない人には関係ないのだ。

 

アメリカ人はフレンドリーというイメージがあるかもしれないが、

これは本当にその土地で随分差があるように思う。

州が変われば国が変わる感覚。

 

また、アジア人という見かけで近寄らない人もいるように思う。

アジア人は中国人、韓国人、日本人の見分けがつかなく、ひとまとめにしているように感じる。

公園で「アンニョンハセヨ」と声かけられたことも実際あった。

 

私たち日本人が欧米という字の通り、ヨーロッパ圏とアメリカ圏(北米、南米)が

区別つかないようなのと同じようなものだろう。

 

話が長くなった。

 

 

 

駐在妻は夫の仕事に就いていく身。

仕事をする訳ではないが、生活全般は妻自身が切り開いていく必要がある。

とにかく一つひとつがまるで日本と違う。

 

【子どものケア】

子どもがいれば、学校のことは妻が関わることが多くなる。

言葉の壁も立ちはだかる。

語学が堪能なご主人なら頼りになるが、毎回頼るのも気が引けるかもしれない。

 

夫には頼れないと最初から思ったので、自分で日頃英語を勉強していた。

それでも自分の英語力は流暢とは言えなかったが、

バイリンガルの友達に助けてもらいながら、自力で先生と話したり、メールのやりとりしたりしていた。 

 

また、小児科も英和辞書、和英辞書を引き引き、子どもの症状を伝えたり。

 

【車の運転】

多くの?日本人女性が苦手としている車の運転。

これはつらいらしい。

高速を運転するのが怖いとか。とにかくどこへ行くにも車で移動しないといけない。

 

ここに関して例外で、日本でも郊外在住で、

日頃から急勾配やトンネルの高速道路に慣れていたので

アメリカの方が楽だった。

しかも高速が無料なのは魅力的だった。

 

ただし、運転慣れしている私でも、

最初の1週間はハンドル、道路すべてが逆なのが怖くて運転できなかったことも付け加えておく。

 

【食べ物】

日本のようなコンビニは存在しない。

結論から言うと、自分で口に合う日本の食事を食べたければ自分で作るのが一番よい。

日本食材店はあるが、価格は日本の2-3倍以上は高い。

ひどいとアジア系スーパーは賞味期限切れをフツーに売っている。

 

最終的に現地の生活に馴染めなければ、妻だけとか妻子で先に本帰国という方法が取れる。

これに関しては悪いこととは思っていない。むしろ、この選択肢が残されていることはいいこと。

(注)2018年11月に書いた記事なので、コロナ禍は想定外。

状況によっては、現在はこの選択肢を取れない場合もあることを追記しておきます。

 

ただ、海外でないと経験できないことも多いので、できれば家族一緒に生活してみることをおすすめする。

 少なくとも最初から最後まで夫と子どもと一緒に現地で過ごした経験からそう思う。

 

日本にいたら考えられない失敗やあり得ない先方の対応も多いだろう。

 

そこにめげずに突き進む精神力は本当に大事。

 

気が小さくて、言いたいこともはっきり言えなかった私が大分図太く(当社比:笑)なれたのは、

この目に見えない精神力が鍛えられたからに思う。だからこそ声を大にして言いたい。

 

「駐在妻はタフであれ!!!」