「ちゃんとやりなさい」では子どもは具体的なイメージが湧きません | マムズスマイル 母親の学び会【茨城・日立市】

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毎月第三水曜の午前10時より子育ての分かち合いをしています。

「ちゃんとやりなさい」では子どもは具体的なイメージが湧きません


 

こんにちは。

保育士文章アドバイザーの早咲りほです。


 

日本全国、新型コロナウイルスの感染拡大が留まるところを知りません。

 

そんな中でも、保育園勤務の保育士の先生方は例年よりも増して、慌ただしく様々なストレスを抱えながらの新年度スタートと思います。

ご心境、察します。どうぞ体調管理とご自身の心のケアもしながら、日々のお仕事が守られますようお祈りいたします。


 

今日は、子育ての一場面を通して、保育現場でのヒントにもなれば、というお話をお伝えします。


 

「ちゃんとやりなさい」では子どもは具体的なイメージが湧きません

 

 


 


 

「ちゃんとしなさい」では、子どもは具体的なことが分かりません。「キチンとしなさい」も同じです。


 

「何をどうしたらいいか」子どもには具体的に伝えることは重要です。

 

「ちゃんと」の「ちゃんとって何?」


 

人によってイメージが違います。


 

この「ちゃんと」にしばられて、 親や周りの人にどう見られるかを気にしすぎるあまり、子どもは自分自身への評価が下がります。


 

この言葉かけ、漠然としすぎです。


 

この曖昧な言葉が 成長してからも子どもの心をしばる原因になります。


 

親の思いを伝える時は


 

具体的に はっきりと しかも手短に

 

 

だらだら伝えない


 

子どもがイメージできるような 伝え方をする


 

具体例を挙げます。


 

かけてあったハンガーの洋服がズレてしまったので、かけ直すようにママに言われた幼稚園児。


 

「自分でやるように」と ママは頼みます。

 

「ちゃんとやってね」「ちゃんと自分で一人でやってね」

ママはこの一点張りです。


 

子どもは「できないよー」「分かんないよー」と叫ぶばかり。


 

こんな時、どうすればよかったでしょうか。


 

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以下は私の考えです。


 

「ハンガーにかける時は右と左が同じ幅になるようにね」


 

「襟がハンガーの真ん中に行くよう、合わせようね」と実物を使いながら視覚を通して直します。


 

大人が一度手本を示すことが大事です。

 

(全然、手本ではなくてもOKです。「こういう方法もあるよ」の提案でも。)


 

子どもは曖昧な表現では 具体的なイメージが湧きません。


 

これでは


 

「私はちゃんとできない」


 

「私は何をやってもできない」


 

という自己評価の低さにつながる恐れがあります。


 

これらは、私の子どもの頃の体験から来ています。


 

「ちゃんと出来なきゃ」


 

「ちゃんと出来ない私はダメな子」


 

「親からの評価を満たさないといけない」


 

と自己評価も低く、長年しばられ続けたのです 。

 

(親も必死に当時を過ごしてきたので、子どもの未来まで考える余裕はなかったのでしょう。)

 

 

この自分自身が苦しんだ結果から導き出された私の答えは、


 

具体的に子どもにイメージが湧くように伝える


 

ということでした。


 

子どもは物事を考える時、視覚から入ることが多いです。


 

具体的に何をどうすればいいかを手短に伝えること


 

これが 未就学児には特に大事かと思います。


 

私も 現在進行形でやっていることなので どこまで我が子に伝わってるかはわかりません。

実験中です。

 

ただ、私の思いとしては、娘には遠回りをせず、自己肯定感を持って生きてほしい、それだけです。

 

自己肯定感って取り戻せるものだと思いますが、それにはかなりの年月がかかります。


 

人格形成の基礎を築く、6歳までの未就学の時期って本当に大事な時期なんだな、と子育てを通じて痛感しています。


 

子育てって、日や2日のすぐに結果が出ないですよね。

ですが、日々の積み重ねであることには間違いないはずです。


私も一児の母として、試行錯誤の日々です。

 

 

保育士文章アドバイザー

早咲りほ