結局、散々啼かされ、感じるままに出し尽くして動けなくなりまたもや甲斐甲斐しくボスに世話をしてもらっている翔。申し訳なく思いながらボスに甘える。
「動けない…腰いた~い…抱っこ」
「分かったから、ほら」
翔を抱きあげる。
「お腹空いた…」
そう言われて見れば朝も昼も食べずにことに及んで体力を使っていた。
「今、用意させるから、少しだけ待ちなさい」
「は~い。ふふふ」
「ん?どうしだ?翔」
「さっきの、何も考えられない位ガンガンに責めてくる准一さんも格好良かったけど、こうして優しく俺を甘やかしてくれる准一さんさんもだ~い好き」
「そうか。俺も羞恥に紅く頬を染めている翔も、俺を求めて可愛い声を出す翔も、こうして可愛いらしく甘えてくる翔も、どれも好きだぞ。愛している、翔」
「准一さん…」
チュウ
本当に翔が可愛いらしく、愛おしい。自分で手塩にかけ育ててきた想いもあるが、自分がどんな無理難題を翔に課しても、自分のためにとボスを想いやり尽くしてくれるから、余計に愛おしく思えるのであろう。
最初はここまでの想いは翔には持っていなかったが『愛してる』と言えるのは翔がボスを愛して、第一に考え、行動できる、身体も心も自分好みに育ったからと言う所が大きい。
「結構、跡が付いたな」
縛られた跡が翔の手首にくっきり付いている。
「痛むか?」
跡を触られ
「少しヒリヒリするけど、大丈夫。それに、俺が悪いんだから」
今回の縛られたことは自分に非があるからと言える翔。
そう言う素直な所が良い
「いい子だな」
チュウ
コンコン
「入れ。ほら、ご飯が出来上がったぞ。今日は食べさせてやるからな」
「准一さん、ありがとう」
翔の跡が消えるまでは10日程は掛かる。その間に調べあげ対策を練らないとな…
今回、翔を縛ったのは翔の態度もあったが跡を口実に外界へと出さないため。項にも無数の印が散りばめられ何か巻かないととてもではないが外に出るには恥ずかしい。たいした時間稼ぎにはならないが、今のボスにとってはそれでも翔を外に出さずに済むのであれば問題なかった。
続く…