できる介護士の「ここまでが介護士がすべき最期の仕事」

自分の担当のご利用者様がお亡くなりになったら、介護士がすべき最期の仕事は何なのでしょうか?
それは、担当ご利用者様の「死を惜しむ」ということです。
ずっと元気で生きていてほしかった、、、。
もっとたくさんあの人の笑顔が見たかった、、、。
そういう風に感じる介護士の方がどれだけいらっしゃるのでしょうか?
最近では、介護施設でご利用者様を看取ることが増えてきています。
なので、介護士の中には、悪い意味で、
「ご利用者様が亡くなることに慣れてしまっている」
人がいるのです。
ご利用者様が亡くなっても、ご利用者様の死を悔やむわけではなく、
「早く居室を掃除して!」
「あの人がいなくなって少しは日々の介護が楽になるわ。」
と、心ないことを口にする介護士がいることも、悲しいですが事実です。
でもここでみなさんに改めて考えてみてほしいんです。
「ご利用者様が亡くなったらそこで介護は終了なんですか、、、?」
それは違うと思います。
介護士にはまだやることがあるんです。
それは、ご利用者様の死を悔やむということ、、、。
そして最期に、ご利用者様の死に対して、涙を流すということ、、、。
ここまでが、介護士の仕事なんです。
世間では、お医者様は患者の死に対して感情移入してはいけないと言われています。
しかし、介護士とお医者様は違います。
介護士は、ご利用者様の死に対して感情移入してよいのです。
ご利用者様の人生の最期には、
「ご利用者様とその家族に寄り添うという気持ち、、、」
介護に携わる方はこのことを何よりも大切にしてください。

『涙を流すことはいけないことではない』