山口百恵になれた日
2015-03-06 20:23:41NEW !
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広島で乳がんの治療をしている檜垣健二です。


 私が医師になって3年目の秋のことでした。一人の大スターが日本武道館のステージで歌い終わったあとファンに深々と一礼し、マイクをステージの中央に置いたまま静かに舞台裏に去っていきました。ちょうどその頃、私は乳がん手術の第一例を執刀させていただきました。

 そして今日、私は人生で最後の手術を行いました。今の私は老眼でも近眼でもなく、体力も気力も十分にあります。この調子では少なくともあと4-5年は手術ができそうです。その私が手術を止めることになったわけは単純です。

 

天皇陛下の心臓手術を執刀した先生は術後の記者会見で、手術が成功したかどうかは患者さんが日常生活に戻れるかどうかで決まるといわれていました。乳がん手術の目標も術後10年後にお元気でいただくことです。

 私は、これからの人生を私が執刀した患者さんの10年後を見届けるため使いたいと考えました。今まで私が手術させていただいた3,000を超える(技術指導を含めると4,000人以上になります)患者さんのために今日こうしてメスをおかしていただきます。




広島で乳がんの治療をしている檜垣健二でした。