虹の橋と白い鳩(28)  帯状疱疹

落ち葉が散り始めました。妻は体の痛みを訴えるようになりました。
この1年は順調で毎月の『きらら』のおしゃべり会にも休む事無く出席できて、仲間とも話したり相談相手にもなって、それが生きがい治療にもなっていました。
病院の待合室で知り合った患者の方も、何かと電話で話すことも多くなりました。
決まって別れの挨拶は「きっと長生きしようね」の言葉でした。
そしてもう一つは老人ホーム『高陽荘』へのボランテァで喫茶コーナーを受け持ち、お年寄りとの交流会でした。
何とか無事に務め終わったことに感謝し元気をもらったことを喜びました。
そしてまもなくやってくるお正月の楽しみの前にキツイ痛みに耐えきれなかったのです。
私は妻を促せて日曜日の朝H病院に車を走らせました。
診断は思わぬ方向に展開しました。
病名は『帯状疱疹』だったのです