(東区) 神田山荘、フェスタで一般利用をPR
 

広島市東区牛田新町1丁目の広島原爆被爆者療養研究センター神田山荘で11月27日、「神田山荘フェスタ」があった。
一般の利用を増やそうと、日帰り施設の料金を半額にし、午後4時までの開館時間も10時に延長するなどした。約1500人が訪れ、終日にぎわった。

    早朝から玄関前に来場者の列ができた。
ロビーには、ハクサイやカブ、チンゲンサイなど地元産の新鮮な野菜や蜂蜜などの加工品が販売され、人気を集めた=写真。
花やクッキー、手作り小物をはじめ、即興で来場者にぴったりの詩を書いてもらえるコーナーもあり、多くの家族連れが楽しんでいた。

 綾西神楽団(安佐北区可部町)の「戻り橋」「悪狐伝」、夜には今吉田神楽団(北広島町)の「葛城山」「滝夜又姫」の上演があり、フェスタを盛り上げた。

 神田山荘は、被爆者の療養を主目的に1973年に開設。
クアハウスなども備え、一般の利用もできることをPRしようとフェスタを企画した。

 野菜を販売していた安佐北区安佐町の大野良江さん(49)は「毎月の朝市も好評だが、今回は一般の人にも楽しんでもらえた。
今後も多くの人に利用してもらいたい」と期待していた。(原畑忠則)