思い出のりぽーたー発 (36)      2010-9-3 

       
     
      (安佐南区) 『子ども神楽競演 800人を魅了』
 

第2回「あおぞら子供神楽共演大会」が8月22日、広島市安佐南区の区民センター大ホールであった。
県内各地の子ども神楽団が、約800人の観客を魅了した。

 出演したのは、あおぞら子供神楽(広島市安佐南区)、上温井神楽保存会(同)、郡山子ども神楽団(安芸高田市)羽佐竹子ども神楽団(同市)、山王子ども神楽クラブ(広島県北広島町)、東山子ども神楽団(同町)。それぞれ得意の演目を披露し、大きな拍手を受けた。

 主催したあおぞら子供神楽は「神降ろし」「悪狐伝」「紅葉狩」「滝夜叉(やしゃ)姫」「八岐大蛇(やまたのおろち)」の5演目を上演して大会を盛り上げた。
「悪狐伝」のキツネが観客席に降りて愛嬌(あいきょう)を振りまくと会場は大にぎわい。出演した子どもたちと観客が一つに結ばれた。

「滝夜叉姫」で主人公を演じた入団5年目の高1湧山柾君(16)は「多くの人に楽しんでもらえてよかった。
自分の得意の役で思う存分、練習の成果を発揮できた。
これからは指導も頑張りたい」と意気込んでいた。

 上温井神楽保存会の光村宣昭代表(59)は「神楽の神髄『十二神儀』の舞を子どもたちに伝え、神楽を通じて地域の結びつきを深めたい」と話していた。

 神楽観賞が大好きで昨年に続いて訪れた北条初枝さん(63)は「孫のようなかわいい子どもたちに元気をもらった。
暑い中、一生懸命練習したのでしょう。みんな素晴らしかった」と喜んでいた。

 大会終了後、あおぞら子ども神楽団の全員が舞台に勢ぞろいして、感謝を込めてあいさつ。来年の大会に向けて精進を誓っていた。 (原畑忠則)