「リポーター発(19)」  2009-12-4 
  
  (中区 ) 『 広島市内の神楽 丸ごと楽しむ』

 「実演!!広島市内神楽団」が11月29日、広島市中区富士見町のエソール広島であった=写真。

 「伝統を守る」旧舞と「創造性豊かな」新舞が次々と披露され、子ども神楽もしっかりと伝統を受け継いでいた。昼の部が、宮崎神楽団(安佐北区白木町)の「滝夜叉姫」、綾西神楽団(安佐北区可部)の「英彦山」などで、夜の部は大塚神楽団(北広島町)の「薙刀(なぎなた)の舞」など。

各神楽団がそれぞれの特徴を生かした舞で満員の観衆を魅了した。

 主催したのは広島市神楽振興連絡協議会、広島・宮島・岩国地域観光圏推進協議会で、会場のロビーには衣装、面、篠笛、写真パネルなど神楽資料の展示もあった。

 三世代の神楽ファンで訪れた安佐南区の中場規公さん(37)は「いつもの大会と違い神楽の伝統が分かった。綾西神楽団の息をつくひまのない舞はすごかった」と興奮気味に話していた。

こうして広島の郷土芸能として神楽の魅力は次代に大きく引き継がれていく。(原畑忠則)