思い出のタウンリポター発(16)    2009-11-5 

       (中区) 『母子3人が夜神楽共演のステージ』

 中区基町の広島城一帯で24、25日にあった「ひろしまフードフェスティバル」で、安佐南区毘沙門台の若林弘志さん(23)佑紀さん(19)兄弟と、母親の洋子さん(50)の親子3人が夜神楽の舞台で共演し、大きな拍手を浴びていた。

 3人が所属する綾西神楽団(安佐北区可部町)は初日、城内に設けられたステージに出演し、「葛城山」など2つの演目を舞った。
兄弟は2演目ともに主役を務め、洋子さんは小太鼓で息子2人をバックアップ。

「葛城山」では姫役を兄の弘志さんが演じ、姫が瞬時に変化する鬼役は佑紀さんに「バトンタッチ」し、大勢の観衆から大喝采(かっさい)を浴びた。

 兄弟は、小学生のころから神楽に興味を持ち、6年前に初舞台に立って観客の拍手に感動し、ますます神楽熱は高まっていった。

洋子さんは子どもたちを送り迎えしていたが、舞台の裏方を引き受け、小太鼓をマスターして3年前に神楽ばやしの仲間入りをした。

 洋子さんは、舞台裏では息子たちのメーキャップにも力を入れ「思い切り頑張って欲しい」と願う。そんな親子に仲間の期待は大きい。

団長の油目高さんは「フェスタのステージは素晴らかった。お客様の声援のお陰で成長させてもらっている」と満足の笑顔でたたえていた。(原畑忠則)