(東区) 勇壮な神楽の舞、観客を魅了

 安佐北区可部町の綾西神楽団(油目高団長)は、広島原爆被爆者療養研究センター「神田山荘」を訪れ、神楽を披露した。

訪問は4年連続で、会場の集会場は約300人の観客で満員になり、廊下にはみ出すほどだった。

 今年は「英彦山」「恵比寿」「葛城山」を上演。テンポのいいはやしに合わせ、きらびやかな衣装で勇壮に舞う団員の姿に、観客はすっかり魅了された様子。

中区東千田町から来た佐古ハナミさん(92歳)は「華やかな衣裳と激しい舞に元気をもらいました。また観に来たいです」と笑顔で話した。

 最後に団員16人全員が舞台に正座してあいさつすると、会場からの大きな声援と拍手がやまなかった。

団員の会社員空岡義之さん(40歳)=安佐北区亀山西=は「こうした声援のお陰でうちの神楽は育ててもらっている。最高の練習場をもらって感謝しています」と話していた。

 このひたむきな姿勢でいつまでも神楽の真髄を守り、神楽文化を継承して欲しい。                                 

(原畑忠則)