広島朝鮮学園の芸能発表に歓声 


広島市東区山根町の広島朝鮮学園(李一烈校長)は1月16日、中区の県民文化センターで第3回民族芸術クラブ発表会を開いた。

テーマは「民族の心をあなたに」。創立65周年を記念する節目の年の最初の行事。

中級部(中学生)と高級部(高校生)の舞踊部、民族管弦楽部、声楽部の部員が練習の成果を披露した。

昨年11月8日、東京で行われた在日朝鮮学生中央芸術競演大会で創作重舞部門の金賞を受賞した中級部3年生は、倉敷市の倉敷朝鮮初中級学校、四国朝鮮初中学校の生徒と合同舞踊を発表した。

民族太鼓チャンゴなどの演奏や、色鮮やかな民族衣装チマチョゴリによる舞踊もあり、会場から大きな拍手を受けていた。

 高級部3年生にとっては最後の舞台。
舞踊部の金蓮雅さん(18)は「10年間舞踊をけてきた。最後のステージを終えて感激している」。
金春華さん(18)は「みんなで楽しかったが、やはり寂しい。応援くれた両親に感謝している」。
2人の目には感動の涙が光っていた。

会場に訪れた安芸区矢野東7丁目の古滝保雄さん(72)は「笑顔いっぱいの踊りが印象に残った。
初めてステージを見たが、元気をもらえた」と話していた。 (原畑忠則)