-父さん母さん、2人の望まない子に生まれてごめんね。

膝を震わせ、親指をしゃぶりながら心の中で呟いた。

-兄さん姉さん、それじゃあまたね。

ずっと一緒にいるなんて、大嘘だったね。
それじゃあ、また会う日まで。

今までずっと履いてきたシューズの踵を踏んだ。

第1話「愛されたい」

私は、両親に愛されたことなんて一度もなかった。
小さな頃に殴られた傷が、まだ残っている。

「私がいなくなっても、気づくわけないよね。」

とうとう私は、家出を決心した。
叔母に買ってもらったテディベアを抱いて。

「もう、この家に来ることはないのかな」

そんなことを思いながら、外に飛び出した。


とある公園の片隅。
持ち物は裁縫道具のみ。

「このテディベア、ほつれてるとこあんじゃん...」
ほつれたところをなぞりながら言った。

「...なんで裁縫もできないのに裁縫道具なんか...

いっそテディベアの顔を切り取っちゃえ...」

バサッ...
テディベアの中から、大量の綿が出てきた。

「なんだよ、血でも出てくればよかったな,,,」
思ってもいないことを口に出した。


-あんた、酷い顔してるわね。
-おい、リン。いい加減その態度はやめろ。
-あんたがもっといいスタイルだったらよかったな...

お父さんとお母さんから言われた言葉だ。

ごめんね、私が可愛い顔じゃなくて。
ごめんね、私の性格が悪くて。
ごめんね、私のスタイルがよくなくて。

ふいに、一粒の涙が出てきた。

「あんたは「リンは「「脳みそ以外いらない」」

私が、成績だけよかったせい?
なんでこんなにならなきゃいけなかったの...

「愛されたかったよ...一度は...」
私には、愛がわからない。
愛はどういうものなのか。

それは、きっと暖かいものだ。

「一度は抱きしめてほしかったよ...

なんで、私は生きているの...?」

私は、これからどうすればいいの...?

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