​「菊池風磨構文」


この数年でテレビよりYou tubeを主に視聴する生活が普通になった。休憩はだいたいYoutube チャンネルの視聴をする。


今日たまたまみたYoutube チャンネルで「菊池風磨構文」という新語を知った。芸能人の菊池風磨さんがオーデション番組で審査員をしている時に、オーデションの受験者が歌の歌詞を忘れてしまった場面で、


「歌詞忘れているようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」


と言ったことがきっかけで誕生したのが「菊池風磨構文」だという。


「菊池風磨構文」は、


「〜(している)ようじゃ無理か。〜はね、〜しとかないと」


という構文に相手に注意を促す内容を入れて使用すると角が立たないらしい。


Oggi.jp(2024-12-6)の記事では「軽い冗談を交えながらも相手に注意を促すことができ、堅苦しさを感じさせることなくメッセージを伝えることができる点が、多くの人々に受け入れられる理由になっていると考えられる」と分析している。


令和になり、世の中は優しさの時代になったことを日々感じる。非常勤先の職場の大学で出会う学生も穏やかで優しい雰囲気の学生が多い。その分、彼らに何かを伝える時は伝え方には気を使う。ちょっとした言い方の加減でキツい感じに伝わって嫌な気持ちにさせてしまっていないか心配してしまう。


自分が学生の時は、明らかにキツい言い方をされたり、理不尽なことを言われたなということは日常茶飯事であったが、当時はちょっとキツく言われて気にする方が悪いというような雰囲気の世の中だったように思う。


しかし、今は優しさの時代になり、どれだけ相手に不快感を与えないようにするかということに意識が向かう時代になったと感じている。優しさの時代だからこそ「菊池風磨構文」のような注意を冗談っぽく伝える構文が注目されるのだろうと思う。


今度から、職場で学生に注意をしなければいけない時は、菊池風磨構文で伝えてみようかな。


「宿題忘れてるようじゃ無理か。宿題はね。やっとかないと」グラサン