駅の改札口で
久々に会った人を
思わず見つめてしまった

話すと変わっているところと
変わっていないところもあって

相変わらず、同じ目線と距離を
感じた あの時にあれだけ
一緒にいてどうしても縮まらなかった
様々なことが思い出された

スーツ姿の君は変わらず美しかった
たわいもない色んな話をして、
向かいの君をゆっくり見たかったけど
結局目を見つめ合って話したのは
帰りの電車の中だった

散歩が好きで、好きじゃないものは
全部下品で下らないことだと
喋る君は何をそんなに
怒っているのかわからないまま

いつも通り匂いを嗅ぎあって
あっさり別れた
昔そうだったように、変わらずに

黙ってしまうと真剣になるような
気がして、必死で話し続けて
しまうのも同じだった

さようなら、また会えたらいいね