それでもキミを追いかけるから17 | つっつんライトニング軍曹のブログ

「 良いよ、僕もそういう事あるしね 」

「 へぇ、勇輝君もそんな事あるんだ 」

僕は関心する朱里の所まで歩いて行く。

「 まぁね、最近は無かったけど今日は僕も凄い楽しみかな 」

そのまま朱里の横を通り過ぎる。朱里も僕の後をついて来るように歩きだした。

「 きっと勇輝君も気に入ると思うよ 」

朱里は微笑みながら楽しそうに言った。

今日は、朝から不思議な感じかした。どうして、こんなに楽しみなのかと。

でも、その理由が、朱里のその笑顔を見て、ようやく分かった。

僕は、彼女と一緒に出かける事が楽しみなんだと、ようやく気付いた。

「 うん、そうだね 」

僕たちは映画館に行く道中、いろんな会話をした。

学校の事、友達の事、勉強の事、いろんな話を。何故だろう、そんな、回りから見たらくだらないと思われる会話が、こんなにも楽しく感じるのは。

「 そろそろ映画館かな? 」

会話に夢中で気付かなかった。楽しい時間はあっというまに過ぎて行く。

「 そうだね、ほらあそこ 」

僕は小学生の時、よくここの映画館に来て、怪獣映画とか、いろんな映画を見た。

懐かしかった。まさか、この歳になって、またここに来るなんて思ってもなかった。

「 えーっと、あ、これかな 」

僕は今上映中の映画のパンフレットを見ながら朱里と見る映画を探した。

「 あ、それだ。勇輝君見つけるの早いね 」

朱里はそう言いながら笑った。

「 じゃ、チケット買おう。生徒手帳だしたら割引になるけど、持ってる? 」

「 あ・・・ごめん、持ってない・・・ 」

朱里は気まずそうな顔をした。

僕はそんな朱里に手を引いてチケット売り場に向かう。


続く