「 ねぇ、岡崎君は本とか好き? 」
「 ん~、あんまり本は読まないんだよな。どっちかと言えば、書く方が好きかも 」
授業中に僕と朱里はそんな話をしていた。
結局、朱里の席は僕の隣の席になった。
初めはあまり話せなかったけど、今じゃすっかり仲が良くなっていた。
「 書く方って事は、小説とか? 」
「 下手だけどね。前見た恋愛映画なんだけどさ、すごく感動する話でさ。それの原作が小説だったって知った時に、書いてみようって思ったんだよ 」
「 へぇー、じゃ将来は小説家になるの? 」
「 まぁ、なりたいけどね。出来ればそれが映像化出来たら良いとも思ってる。けど、親がそれに反対してるからね 」
不思議な感じがした。友達とはよく話すけど、こんな自分の夢を言った友達は、きっと朱里が初めてなんじゃないかな。
どうしてだろう、僕は彼女と居ると、どこか今までと違った。
「 はは、小説家とかは、売れないと食べて行けないもんね 」
朱里は微笑みながら言った。
続く