今回は【そこまで言って委員会np】 が・・と言うか、司会の辛坊次郎氏がどれだけ危険な情報発信をしているか?・・と言うことについて、辛坊氏の発言を検証、反論する書き込みの(とりあえず)最終回と言う事になります。


 さて、8月7日放送分では、「『 国の借金1000兆円 』 もあるのに
安倍総理が28兆1千憶円の経済政策を閣議決定したことはどうか?」
という問題定義に対し、

出演者の筆坂氏が
国の借金が1000兆円を超え、国民一人あたり800万円以上の借金があるというのはウソである。
政府の借金の貸し手は国民であり、政府の借金は国民の資産だ。

と言ったことに対し、そういった意見があることを認めた上で

辛坊氏が
では、貸し手の国民全体がいっぺんに金を返せと言ったら返せるのか?

とコメントしました。
これを聞いて驚きました。あるはずが無い・・・と。

何故なら、みなさんご存じのように「国民が貸し手」といっても国民個人(【家計】は1.4%)がすべての国債を購入しているわけではありません。

このグラフにある様に、銀行や生損保等の金融機関が、預金や生損保掛け金を運用するために100%円建てで購入しているのです。
つまり、運用益がある以上(現在はマイナス金利ですが、それでも)手堅い運用益を得る事ができるのですから、すべてが解約されるなど有るわけが無いのです。
また、仮に上図の【家計】と【海外】の合計約7.5兆円が解約されたとしても、
【家計】ではやはり銀行や証券会社なとに預けるかしかなく、それらの金融機関は手堅い運用益が見込める国債を購入するでしょう。
【海外】は手に入れた円を外国通貨に両替するので、両替を行った金融機関はやはり、手堅い運用益が見込める国債を購入するでしょう。
昔の銀行の取り付け騒ぎのようなことになるはずが無いのです。
・・・と言うわけでますますあり得ない(辛坊氏の持論は暴論・ウソである)ことが分かります。

しかし、それ以上に許せないのは、辛坊氏は司会者であるにも関わらず、それぞれの専門家である出演者の発言を遮り、結論的にウソの持論を発言し、議論を終結させてしまうテクニックを使う事です。



これでは、これを聞いた(見た)視聴者は、辛坊氏の意見が結論の様な錯覚に陥ってしまい、扇動されてしまう危険があります。

この番組では、各界の専門家が多くの持論を持ちそれぞれの出演者として発言しており、そういった番組を視聴することは、さまざまな意見を取り入れ、自己咀嚼する上で貴重な機会だとは思います。

それだけに、辛坊氏の暴論、ウソと司会者と言う立場を悪用したテクニックには許せないものがあるのです。