「廿日市市が広島県でいちばん活力があるんだって!」と知人から聞かされました。 「なにそれ?」とは山本の第一声。

 だって・・・
「活力があるのに何で消滅可能性都市になるのか?」

「活力があるのに何で人口が減り続けているのか?」
「活力があるのに何で学校が統廃合されるのか?」
「活力があるのに何で入島税(増税)検討をしなければならないのか?」

「活力があるのに何で経常収支比率が97%を超えているのか?」etc
が、瞬時に頭を駆け巡ったからです。
 で、知人の話を聞くと、どうも雑誌の特集に取り上げられていたらしい・・・ちょっと調べてみました。
すると・・・日経ビジネスというビジネス誌の特集だとのこと。有りました。




・・だけど、308自治体中92位。 広島県勢の順位が低い事にも驚きましたが、それ以上に人口12万人弱の廿日市市と150万人近い川崎市とが同スコアっておかしくないですか? 
 だいたい、廿日市市が東広島市や福山市、呉市だけでなく政令市の広島市よりも活力があるわけが無い。
 同誌のHPをみると「調査概要 2万2554人のビジネスパーソンから回答を得た、現在の居住地と直近の5年の居住地に対する評価を基に作成。「住環境」「生活の便」「仕事/経済的な負担/コミュニティーとの関わり」の47項目に関する各市区の評価を5段階で尋ねてスコアを算出した


とのこと。



 と、いうことはサンプル数(回答数)が少ない自治体のスコアはかなり主観的な数字になっているのではないでしょうか? 要するに広島県内の自治体もたまたま回答者が少なかっただけとも言えます。
 さらに、回答者がその自治体のどの地域に住んでいるのかも回答数によって大きくその結果に関係し、その回答が=自治体のありのままを示しているとも言えません。



 ウーン。危うく騙されそうになりました。



 そもそも「活力」とは人口であり、生産年齢人口であり、経済力だと考えますが、この調査ではそう言う事ではなく「住環境」「生活の便」「仕事/経済的な負担/コミュニティーとの関わり」なので、ちょっとミスリードを誘っているような気がします。



 危ない危ない。



 こういう数字を見て喜ぶのは、現職首長と本質を見ていない政治家が多く、「うちのまちは良いまちですよアピール」に利用されることも多々あります。



 賢明な市民の皆様は努々騙されることの無きように・・・。

・・だけど、308自治体中92位、いかに広島県勢のスコアが低いか、しかも川崎市と同スコアっておかしくないですか? 
 だいたい、廿日市市が東広島市や福山市、呉市だけでなく政令市の広島市よりも活力があるわけが無い。
 同誌のHPをみると「調査概要 2万2554人のビジネスパーソンから回答を得た、現在の居住地と直近の5年の居住地に対する評価を基に作成。「住環境」「生活の便」「仕事/経済的な負担/コミュニティーとの関わり」の47項目に関する各市区の評価を5段階で尋ねてスコアを算出した