今朝は、小学校6年生の教室で小泉八雲さんの 「津波!命を救った稲むらの火」 を読ませて頂きました。



 読み聞かせの前に、この物語は 「実話をもとにしている」 事を。
 (物語では主人公は 浜口五兵衛、実話は 浜口儀兵衛。ヤマサ醤油を創業した家系の人物が、1854年12月24日に発生した安政の南海地震による30メートルを超える大津波から、収穫した大切な稲に火を付け村人に知らしめ、命を守った・・と言う物語)

 また、読み終わった後に 「この人は、津波から村人を救っただけでなく、後に、私財をなげうって堤防建設をし、村人の生活と命を守った」 事を伝えました。(広村堤防の建設、現存し史跡となっている)


 子ども達は皆、おどろいた表情を浮かべたのですが・・・

 ハッ! と我に気づいて考えました。
 この様な事業こそが 「公共事業の正しいあり方」 だと。

 大切な収穫したばかりの自からの食料である、稲の束に火を付けて人々の命を守ったことは当然、素晴らしい事ですが、この、広村堤防建設には・・・

① 堤防を造る事による住民の安心・安全への寄与

② 津波で家や仕事を失った村人への雇用と生活の安定

③ 安心して暮らせる事により、定住が促進される

④ 偉業を後世に伝えたことで、危機管理のあり方も伝える

の効果があったのです。

 この広村の 浜口儀兵衛さん。 我がまちの市長だったらどうだったでしょうか?

 少なくとも、老朽化した小学校舎や避難場所になっている体育館の耐震化を放置しておきながら、選挙が近づくと必要の無い箱物建設や、市有地の造成を大借金して進めるような愚策は行わなかったに違い有りません。