ホコリ高く舞い上がる、ブルーシートの片付け。

花粉症を患っているせいか、細かいホコリを見ると、少々どきりとする。ホコリが鼻に溜まってくると、砂利が鼻腔を転がるような感覚がする。この引っかかるような感触がとても苦手だ。
指を突っ込んでかき回すと、余計に広がるので基本的に触らないようにする。
鼻うがいを毎日しているから、まだマシな部分はあるが。

ハウス作業では、埃だけでなく、花粉も舞う。いちごの栽培では、花粉が受粉してくれないと果実にならない。訪花昆虫、おもに蜂を利用する。
近年はハエも利用することもある。ビーフライ、という。ハチの働きをするハエ、つまりビー(蜂)フライ(ハエ)である。
我が家は今期の作付けでこのビーフライを試験的に活用した。しかし、あまりうまくいかず。
よく飛んでくれていたけれど、あまり受粉の役には立たず、そのまま寿命を迎えていた。
ミツバチよりも、今年は訪花昆虫としてマルハナバチが活躍してくれた。次期作では活用を広げようと話をしている。

ホコリと花粉をあい混ぜにするのはよくないけれども、鼻に刺激があるのは間違いない。だからマスクが欠かせない。今年から、ハウス作業の際は必ずマスクを着用するようにした。口元はカサつくがやむを得ない。
折しもコロナ禍の一歩手前だったから、まだマスク需要が逼迫する前に多少の量を確保できた。
自粛中のマスクの供給逼迫には、報道でも説明のあった、使い回しの仕方をすることで乗り切れた。
ホコリと毎日格闘するのは、なかなか気乗りがしない。
しかし、種々のホコリが舞う中でも、作業は進めていかなければならない。
作業後、ハウスの入り口でマスクをずらしてみる。鼻の部分が真っ黒にすすけている。

粉塵の舞う現場の方々の努力に、大いに敬意を払いたい。