仕事がら、どうしても汗はかく。嫌でも、汗とは付き合っていかなければいけない。

男女関係なく、汗っかきはこれからの季節は大変だ。
額やうなじだけでなく、背中、腹、足、はたまた靴の中まで汗をかいて、そして蒸れる。
ご想像の通り、蒸れた靴の中はすごい。それに伴う臭いの度合いも、4月下旬ごろから一気に右肩上がりになる。
夏は好きな季節だけれども、汗との付き合い方を考えなければならない。
好きだけれども、過酷な時期が再びやってこようとしている。

夏でも半袖よりも長袖、できれば7部丈の作業着がありがたい。半袖だと、涼しいことは涼しいけれども、よく日に焼けてしまう。日焼けすれば、風呂につかった時に悲鳴が上がる。小麦色の肌を通り越して、焦げたトーストのような、苦そうな皮膚を眺めてみて、
『よく焦げた』と連日ぼやく。

このような時に、汗を拭きすぎるのは良くない、とどこかでうかがった。
乾いたタオルでがさがさやることがよくないという。
ベタつきがあっても、肌が潤うことがまず大きな理由としてあるらしい。
干し上がったタオルを畳んでいて、柔軟剤を使わずに今まで過ごしてきたことに、少し罪悪感も感じる。
その感情も、すぐに忘れてしまうのだが。

昨年の炎天下のこと。
砂浜のそばの畑でカッパ着ながら丸一日、草抜きをこなす。カッパと肌の間を汗が循環する、あの感触を毎日のように味わう。
そのような日常だった。
それが今、少し楽になっている。
カッパを着なくても農作業を進めて良いようになった。風を一切通さない、あの便利で憎たらしいウエアの着脱が義務ではなくなる。
少しずつだけれども、汗との付き合い方は、年々進化を続けている。