日韓音楽市場規模の比較とか推移とか | Shudder Log

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2007年~2012年の日本と韓国の音源媒体収入を比較してみました。
金額は2007年~2010年はレコード会社収入ベース、2011年・2012年は卸価格ベース。違いは不明。単位は百万米ドル。ソースは日本レコード協会の機関紙「THE RECORD」。
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 2008年7月号(2007年分) 2009年8月号(2008年分)
 2010年6月号(2009年分) 2011年6月号(2010年分)
 2012年6月号(2011年分) 2013年6月号(2012年分)
(via. longlowの日記)
 
 * 一部の値を四捨五入しています。
 * フィジカルとデジタルのパーセントは全体に対する割合です。
 * パーセンテージあるいは金額しかない項目について、記載のない値はforgeが計算で出したものです(図の中の緑字)。
 * フィジカルはCDとかのパッケージ販売のことです。
推移 

図を作って満足したので、みてください、という話なのだけど、日本は市場規模が少なくとも20倍くらいある。ちなみに人口は2.5倍くらい。
これはレコード協会が出してるので、音源売上や著作権収入的なものだけで、コンサート収益やグッズ販売なんかは含まれてないから、日韓だけをとれば実際に動く額はもっと開くのだろうね(逆に欧米は興行で稼いでるはず)。
 
やっぱり気になるのは、2011年→2012年の韓国でパッケージ販売が増えてること。配信が計算上前年比73%の3000万ドル近く減らして、卸価格ベース売上も1200万ドル減なのに、CD売上だけ伸びるって有り得る? もしフィジカルがデジタルと同じくらい減ったとしたら、8780万×0.75で6400万ドルくらい。でも実際は約1億300万ドルで、その差は3900万ドル。金額はもちろん計算値なので、ズレがあるけれど。
すでに指摘されているとおり、このフィジカルの増加は国外消費分が含まれているのではないかな。韓国での各ランキングに反映される形で購入すると、韓国側の金額に参入されるよね、きっと。
 
これが前年比。2008年以降順調に増やしてきたけど、前述の通り2012年で減ってる。今年はどうなるか。
 前年比
ここからは自分用のメモ。
音楽番組のランキング決定要素におけるCD売上のパーセンテージ。
 
 M Countdown  10%
 Music Bank  5%
 音楽中心  10%?
 人気歌謡  なし
 
音楽中心は配信音源と合わせて70%で、デジタルフィジカルの割合が公表されていない。
人気歌謡は、そもそもチャートにCD売上を加味してない。
 
あとは音楽配信サイトのシェアがどっかにないかしら。
Soribadaが2012年8月末で海外ユーザーを完全に切ったみたいだけど、どれくらい影響があったのものなのか。
ちなみにiTunes Store 韓国版は音楽を取り扱っていない。
 
 
最後にひとつだけ書いておくと、やっぱりダブルワークはタフだよ。