ゴネリルとアーロン [fragment] | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

DHが出たロイヤルファミリーを半分くらいまで見た。
主役のガートルードがあまりに人間的でナイス。
一押しは長男の嫁→執事だから表題なんだけど、ハーレクインってかレディコミだな。
同性CPなら長女とその友達の記者。
次男の嫁だったら大統領夫人と。
ヤメ検は誰と組ませてもいい。ヤメ検の友達2人同士でもいいね。
あとは長男と執事とか、長男と三男とか。
 
執事がチートキャラすぎる。
執事がチートキャラすぎる。
大事なことなので2回言いました。
 
「ユンソ奥様」はクンヒョンニム。
「インスク奥様」はチャグンヒョンニム。
「キム夫人」はキム・ヒョンスあるいはキム・ヒョンスンニム。
「イム夫人」と字幕が出ることはなくて、イム・ヒョンスンニムは「あなた」とかになってる。
 
以下、男女CP注意。
 
 
***
 
 
「あなたにも同情は残っていますから」
 
表情の変わらない顔から、考えを読むことは難しい。
けれど、それもいつものことだ、とイム・ユンソは思った。
静佳園の20年間が彼をそうさせた。
あるいは、そうできる人間だったから、20年もここにいられたのかもしれない。
 
逃げられない自分が泣くのをやめたように。
 
睨みつけると、オム・ギド執事は僅かに目を細めた。
視線を受け止めるような、少しだけ痛みを堪えるような。
 
珍しい。感情が出るなんて。
 
そう思うと、自然と肩の力が緩んだ。
 
「イム夫人」
 
長い睫の下で、その目は壁に向けられている。
それなのに、何故か見抜かれたと感じて、ユンソは身を固くした。
 
「もう充分だわ。まだ何か?」
 
オム執事は振り向き、一歩踏み出す。
そして静止する間もなく、ユンソを抱きしめ口付けた。
 
小さくはない身長差に、背を屈めながら。
 
10年前を思い出しながら、口付けを受け入れる。
夫のそれとは違う。少し性急で、柔らかいキス。
唇を啄み、舌を絡め、気付かないうちに服を握り締めながら。
時間と共に醒めていく自分と、ずっとこうしていたいと願う自分の間で揺れながら。
 
やがて顔が離れると、その瞬間にユンソはオム執事の頬を打った。
 
「何するのよ!」
 
荒くなった呼吸を整え、目の前の男を精一杯睨みつける。
打たれた方は顔を戻すこともせずに止まったままだ。
 
ユンソは踵を返し、執務室を出た。
叩きつけるようにドアを閉め、早足で自分の部屋へ向かう。
 
逸る鼓動を抑えるように、シャツの胸元を掴んで。