ELでCPってみよう SH編 | Shudder Log

Shudder Log

* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

次まで時間が空くから休んでおけと言われて控え室に戻ると、一足先にイライが眠っていた。
 
ソファの肘掛を抱くように、丸くなって寝入っている。
 
起こさないように気を付けながら、そっと隣に座る。
 
俺は一度大きく伸びをしてから、首を反らせて頭を背凭れに乗せ、目を閉じて息を吐いた。
 
『スヒョン兄?』
 
横を見ると、イライがうっすらと目を開けている。
 
「俺も寝に来た」
 
イライは微笑み、大きくあくびをした。
 
腕を伸ばしても髪には届きそうもなかったので、太腿に手を乗せて俺は再び目を閉じる。
 
『ヒョン』
 
「今のうちに寝てよ」
 
はっきりとした声色のイライに、俺は答える。
 
寝られるときに寝ておくのは、この仕事では鉄則だ。
 
『スヒョン兄』
 
声がさっきよりも近くで聞こえて、仕方なく目を開ける。
 
イライは身体を起こし、その手を俺の手に重ねている。
 
「何?」
 
『ちょっとだけ』
 
そう言って、顔を近付ける。
 
どちらからともなく口付け、腰に手が回される。
 
何度目かのキスの後で、ふと息を吐くと、イライが小さく囁いた。
 
『寝れなくなりそう』
 
それはマズい、と俺は言い、イライを抱きしめてソファに横になった。
 
「ちゃんと寝よう」
 
首筋に鼻先を埋めれば、本当はその先がしたくなるけど。
 
『オーケイ』
 
イライはまた眠たそうな声で答えて、すぐに寝息を立て始める。
 
その音を聞いて、実は寝ぼけてたのかもしれないと思いながら、俺も瞼を閉じた。