3月初めから1週間ばかり行って来ました!東京へ

仕入の他、3年越しで友人に会ったり、ババ馬鹿しに孫に会いに行ったり・・・

そしてしっかり合間を縫って選りすぐりの映画2本を観てまいりました!

1本目の作品はこれ!

観に行った翌日、ニュースでアカデミー賞4部門受賞を知りました!

「え?何?昨日観た映画じゃん!」てな感じで・・・

「シェイプ オブ ウォーター」

以下ネットより解説を拝借↓

 

「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第90回アカデミー賞の作品賞ほか4部門を受賞したファンタジーラブストーリー。1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ役で主演を務め、イライザを支える友人役に「ドリーム」のオクタビア・スペンサーと「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める軍人ストリックランド役に「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャノン。アカデミー賞では同年最多の全13部門にノミネートされ、作品、監督、美術、音楽の4部門を受賞した。

 
1960年代のアメリカを舞台にレトロな音楽に乗せた
ファンタジー仕立てのラブストーリーかと勝手に思い込んでいたら
良く見ればR15+?あれ?お子様向けじゃないってこと?
なるほど・・・・ね(納得!)とここはぐっとこらえてとどめましょう・・・
ネタバレ注意報発令!パトランプウ~
 
 
監督自身が自分を「マイノリティー」と称しているように
この作品には「マイノリティー」な人々が様々な形で登場します
 
ヒロインは耳は聴こえるけれど過去のトラウマから言葉を発せないし
友人の男性は性的マイノリティー(ゲイ)です
職場の同僚女性は黒人です
そして何より知的能力を持った不思議な生物・・・・
それら全てが何らかのマイノリティーの象徴として表現されているのでしょう
そして偏見や差別や蔑視などもまた 様々な形で出てきます
その象徴(迫害する側の)が 軍人ストリックランドなのだろう
しかしこの冷酷非情な彼とて 上役には逆らえず
家庭にあっても 心休まることはなく
孤独と焦燥感を抱えて生きていることが見えてくる・・・
現代社会にも十分通じる話だと身につまされます
異質なものをとことん排除していき
一つかみの傲慢な人間だけが 自分たちにとって
都合よくなるよう支配しようとする
 
いじめの構造?いじめられっ子がいじめっ子になるという・・・
 
でもこの作品の中では 一人では弱い立場の人間が心を通わせ
相手を思いやり、勇気を奮い起こして
共に困難(ほとんど無謀とも見える)に立ち向かっていくところが
清々しい!互いが理解しようとしているし何より優しさと愛があります
相手が大切に思っているものを無条件に信じ受け入れるというのは
簡単ではないと思います
例えば 誰か追われている人をかくまうとかね・・・・(おっとネタバレ注意報!パトランプウ~
相当の覚悟が必要です(とばっちりを受ける覚悟がね)
納得できなかったのは
イライザが最初から 半魚人のような生物を怖がらなかったことです
見かけもちょっとグロテスクだし
現にストリックランドが怪我をさせられたりもしているわけだから(おっとネタバレ注意報!パトランプウ~
少しは警戒するところじゃないのかな?と思いました
私は可愛いとは思っても未だに猫には手が出せません(臆病か!はりせん ハリセン
 
この作品がアカデミー賞を取らないマイナー作品だったら
じゃんじゃんネタバレしちゃうんだけどパトランプウ~
ま、奥歯に物のはさまったようなレポートですが
このへんで止めておきましょう・・・・(思わせぶりネッ♪ 音符
 
さてお次は 外せないクリントイーストウッドの作品です!
「15時17分、パリ行」
おいおい!何でこんなタイトルなの?
後で思い出すのに苦労しそうな予感で一杯だったので
映画の半券を大事に保管しておいて正解!
案の定 
あれ~?何時何分発だっけ?(どんだけ数字に弱いんだ?)
となりましたが
今回はスムーズにレポートできてます!へへへへ
以下ネットより解説を拝借↓
 
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッドが、2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。
 

実話だとは おぼろげに承知していましたが

役者ではなく事件の当事者が 演じていたと後で知り

ビックリ仰天!他にも事件当時の乗客とか警官とか・・・

これまで固定観念で 役者としての経験がない

素人出演では たとえ自分自身の体験だとしても

それじゃ作品にならないでしょう!と思い込んでいました

たぶん多くの人がそう思っているのではないでしょうか?

それを みごとにひっくり返してみせたクリントイーストウッド監督はやはり

ただ者ではないです!

こういう演出って 1度限りになるのかもしれないけれどイーストウッド監督だからこそ

本人たちの中から 単なるリアリティ以上の何かを引き出せたのでしょう・・・

 

最初に観た「シェイプオブウォーター」のテーマにも

通じるところがありますが

シングルマザーに育てられた子供時代に

世間の冷たい風を感じ はみ出しぎみに生きてきた

3人の何かしら互いに分かり合える絆

中心的人物のアンソニーが少年時代から

毎晩唱える「フランシスコの祈り」の中の

「主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください」

という一節や何度か口にする「何かに導かれて」というフレーズが

とても意味深く 心に引っ掛かります

そして最後に その引っ掛かりの謎が解けるという仕掛けに

脱帽です だって途中から パリに行くのは気が進まずに

やめようかという雰囲気にもなったり 予定の列車に

乗り遅れての運命の列車に乗り合わせたわけですから・・・(あれま!思いきりネタバレしとるがな!)パトランプウ~

 

 

テロリストが現れるシーンはラスト近くになってから

しかも10分位で 主人公たちの少年時代や

青年時代にスポットを当てた描写が長く続きます

アンソニーはファストフードの店員をしていた時に

客として現れたアメリカ兵と交わした会話を切っ掛けに

「人の命を救いたい」という思いから空軍の人命救助部隊を

志願し 肥満気味の身体を絞り軍隊入りを果たすものの

希望の部署には入隊できず

けが人の応急処置の方法や柔術を学んだり

と地味な訓練を重ねることになる・・・・

しかしこれもまた無駄ではなかったのだと

後になって「何かに導かれて・・・」のフレーズに繋がる

もう一人軍人になった青年アレク?(サンドイッチマンの富澤さんに似てる人)

←サンドイッチマンの富澤さん

はアフガンだったか戦地へ派遣され 現地の村でリュックを

盗まれたことに気付き村に戻って取り戻すものの

武器の数が足りなかったりするエピソードが出てきます

これは テロリストたちが武装する手伝いを

自らしているようなものではないかとハッとさせられます

こういうのも伏線なのかな?

 

今回の作品に派手なアクションシーンを期待した向きにはぼくし

当てがはずれたのか低評価になっているようですが

イーストウッド監督は単なる娯楽映画としてではなく

強いメッセージ性を持たせた作品にしたかったのではないかと思いました

さりげなく日常に潜む悪夢のような非日常

ある日突然何の前触れもなく人を襲う悲劇・・・

それは自然災害であったり

事故であったり

テロや戦争のような圧倒的暴力だったりする・・・

もはや小説や映画の中の出来事ではなく誰にでも起こり得ること・・・

 

そんな危うい現代における 救世主は超人的なヒーローではなく

ごく平凡に普通に、というよりむしろいささか単純に?

のんきに生きている無名の人たちこそが

悪に立ち向かい 多くの命を救い平和を作ることが

できるのだと監督は伝えたかったのではないでしょうか?

その思いと勇気と祈りさえあれば 誰でも運命に導かれ

その人にできる形で使命を果たすことができるのだと

言いたかったのではないでしょうか?

 

テロリストはどんな思いで犯行に臨んだのかは

この映画では描かれていません

たぶん宗教の問題はあまりにデリケート過ぎて

描き切れないからかもしれません

人智の及ばない力は確かにあると思います

それを神と呼ぶのであれば

神は存在すると思います

ただ 生まれ育った国や人種や風習は

それぞれ違いその分だけ、神のイメージも少しずつ違うだけで

本質は同じではないのかと思ってしまうのです

「自分たちの信じている神以外は邪教の神」と決めつけ

排除しようとすることからテロは始まるのではないでしょうか?

人種や言葉や習慣が違っても 同じ人間同士です

その人間同士が憎み合い殺し合う事を奨励し喜ぶ神など

いないと思うのですが・・・

 

 

「シェイプオブウォーター」と「15時17分、パリ行」この二つの作品に

共通するテーマは

異質のものに対する憎しみや排除の気持ちから

人の苦悩や不幸は始まる・・・

ということでしょうか

そして 愛に基づく勇気ある行動こそが人の成長につながり

真の幸せにつながるのだということも

 

世間の風潮に流されずに 自分の果たすべき役割(使命?)について

日頃からよく考え とっさの時にも

行動できるようにしたいと思いましたなるほど!

 

シェイプオブウォーターは娯楽性を盛り込んだ

ゴージャスな作品ではあるけれど

15時17分、パリ行も

地味ながらものすごく大切なメッセージを抱えた

中身のある作品だと思いました

「豪華なコース料理」対「新鮮な材料だけを使った素朴な料理」

(例えばマツタケ狩りに行ってその場で土瓶蒸しにしたり

釣り船で釣りたての魚を船上でさばいて刺身で食べるとか・・・)の違いで

どちらも 味わい深く素晴らしい!

甲乙つけがたい!

そういうことですおやすみしみじみ

以上 報告おわり敬礼