風邪からようやく復活しました!敬礼

このたびは東京に仕入れに行って 

風邪まで仕入れてしまいました頭痛複雑トホホ

かれこれ10日以上経ちましたが



時折喉がむずむずこみあげる力強い咳が

今回の風邪の手ごわさを物語っています

ブログにもいろいろ書かなければならないテーマは

あったのですが 毎日を生きるだけで精一杯・・

一日の終わりには力尽きダウン・・・ダウンサゲ

しかし 昨日までの私とはもう違う!

なんて小芝居はもういいから・・・とっとと始めましょう!



かねてから 図書館に予約し待ちかねていた本がノート

風邪がほぼ治りかけてきた頃に

やっと回ってきました交換

それは 2015年ノーベル文学賞作家の

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの

「戦争は女の顔をしていない」というドキュメンタリー風小説とでもいうのか

ドイツとソ連の戦争に従軍した女性のインタビューを

ひたすら集めものです

100万というごく普通の10代の若い女性たちが

女性兵士として祖国のためにと

志願し戦ったのに

戦争が終わった後は 同じ女性から中傷され

一緒に戦った男たちからも敬遠される・・・

捕虜となり拷問にかけられ命からがら

戻ってみれば 裏切り疑惑にさらされ

不信感と絶望感に苛まれる日々・・・

彼女たちは 次第に戦争の記憶を

封印し口を閉ざし傷ついた心のまま孤独に残りの人生を
戦争は女の顔をしていない


生きようと決意するも やりきれない思いで一杯

戦時下の極限状態の中で 何を思い何を感じ取ったのか?


一人の人間として
生きた証を 埋もれさせてはいけないと

元ジャーナリストの
スヴェトラーナが

信念と誠意を持って あきらめずに

一人一人に働きかけ やがて心開
いた元女性兵士たち


彼女たちの視点からとらえた戦争の証言

一人一人の生き生きした人間らしい感情 



スヴェトラーナ




                                                                              





~証言より抜粋~

「ファシストたちに切り落とされた脚が入ったままのブーツが塹壕の前に並べてあった。戦友たちの…忘れちゃいません。何一つ。でも捕虜を殴れなかった。相手がまったく無防備だという理由だけでも。こういうことは一人一人が自分で判断した事、そしてそれは大事な事だったの」(衛生指導員)

「殺すのなんていやなんです。わかるでしょう? 恨み、憎しみがあったはずなんです、なんで私たちの国にやってきたんだ、と。でも、自分が殺してしまうというのは、恐ろしいことなんです。とっても。自分で殺すのは」

「冬にドイツ人の捕虜が連れて行かれるのに出くわしたときのこと。少年よ…。パンの入った手押し車を見つめている。私はパンを一個とって半分に割ってやり、その子は受け取った…。信じられない…信じられないのよ。私はうれしかった…。憎む事が出来ないという事がうれしかった」(衛生係)


「戦争はどれだけ続いたか?四年間よ。とても長かった…。でも小鳥一羽、花一つ覚えてないわ。不思議よね。でも、戦争の映画で色つきなんてありうる?戦争はなんでも真っ黒よ。血だけが別の色…血だけが赤いの…」(狙撃兵)


戦闘が始まる前…これが見納めかもしれないと思った朝。大地がそれは美しいの、空気も、太陽も…」


証言のほとんどが戦場の凄惨な様子を物語っていることは


覚悟の上とは言え あまりに重過ぎて


読み進めるのが 辛く


いつものように 眠くなるまで読んで・・・


というのどかな読み方はできなかった

読めば読むほど目がさえてくる


戦闘シーンが夢にまで出てきて


はっと目が覚めて自分が兵士ではなかったことに安堵する



そんな極限の中で上記抜粋の証言があったことに感動する

人はどんな状況下でも 

人間らしさを保つことができるのだということに・・・

人間の中には無数の天使と悪魔がいて

どちらを呼び起こすのかも自分しだいなのかもしれない


かつては 純真無垢なアナキンも

ダークサイドに落ちダースベーダーとなってしまったのだから

人の心の闇はなかなか厄介です

不安、不信、嫉妬、野心、憎しみの心は

ダークサイドにつながっています

憎しみは憎しみを生み 暴力は暴力を呼ぶ

個人を大切にせずに「国家総動員」的に

ひとくくりに人を束ねてしまうことは何と危険なことでしょう


かつての愛国心にあふれていたがゆえにソ連の

女性兵士となった彼女たちも

すべてを犠牲に戦った末の勝利であったのに

虚しさやりきれなさを感じなければならないのは

何故なのだろう?


世の中の動きや勢いに 何の疑いも持たずに

乗ってしまうことの危うさをあらためて思います

一億総○○時代・・・なんて表現を聞くと

ぞっとします白猫 げんなり


平和とはもしかしたら 人間一人一人の

誠実や良心や思いやり愛情をもった

ささやかで温かい言葉や行動から生まれるものなのかもしれません



こんな時代だからこそ

一人でも多くの人に読んで欲しい一冊です!