このところの読書と言えば
カズオ・イシグロや村上春樹訳の翻訳ものばかりに
偏っていたので このへんで新規開拓というわけで
タイトルに惹かれた一冊がこれです
もちろん 図書館から借りて読みました!
メリッサ・バンクという女流作家の作品です
「ささやかだけど 忘れられない いくつかのこと」
一言で言ってしまえば
ソフィーという特別美人でも才能があるわけでもなく、
いわゆる成績優秀でもなく
努力家でもなく(ややぐうたら・・・)愛想がよいわけでもない
ごく普通の女の子の12歳から30代後半までの物語で
恋愛・仕事・家族との軋轢(あつれき)・友人との葛藤をからめて
出会いと衝突と別れ・・・挫折、後悔、仲直り・・・
さまざまなドラマを通して 少しずつ自分を立て直し
心の声に耳を澄ませ 成長していくという ストーリーです
流れに任せて ゆるく楽に生きていたツケが
あとから回ってきたと感じるソフィー
楽器を一つくらいマスターしておけばよかったと後悔するソフィー
う~ん・・・そういうのよーくわかります
今度こそはと期待するも
仕事でも彼氏でもなかなか 思うような展開とはならず
自信を失い テンションの下がるソフィー
厳格だけど存在感のある父親の静かな励ましで立ち直るソフィー
そうとう ファザーコン&ブラザーコン?のソフィー
母親や祖母とに根強い反発を感じていたソフィー
ある緊急事態によって お互いの距離が縮まり
心から理解しあえる関係になった時には永遠の別れが迫っていたりする人生の皮肉
ソフィーの魅力は 「自分の心をごまかさない」ところ・・・
それがゆるい生き方をしているソフィーの唯一のポリシー
偶然知り合った 恋人が医者と分かり
周囲から「申し分のない相手なんだから しっかりつかまえないと」
「これを逃す手はない・・・」とプレッシャーをかけられても
自分の心の誠実に従って 独りでいることを選ぶ潔いソフィー
心細さ、不安に押しつぶされそうになりながら
よれよれになりつつも 自分らしく生き続けるソフィー
最後にはソウル・メイトと呼ぶに値する恋人と巡り合い
幸せの予感に包まれるラストにほっとします
特別 ドラマチックでもない普通の女の子の物語
でも たった一つのポリシーを大切に守り続けた女の子の物語
テーマにこれと言った目新しさはないのに
リアリティーのある会話とさりげないユーモアと心情の絶妙な表現力に
ぐいぐいひき込まれてしまいました
そう!誰のことも恨まないソフィーは素敵です!
はっきり言って 掘り出し物です!
日本では2冊くらいしか出版されていないみたいだけど・・・
若者の成長を見守るのってなかなかいいものですな・・・

って自分自身を成長させろ!って話ですよね
特に母親との葛藤について・・・


