カズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読み終えました
音楽と夕暮れをめぐる5つの物語・・・・
普通短編集というとそれぞれ切り離されたストーリーになっていて
バラエティー菓子詰め合わせ みたいな感じですが




この短編集はちょっと異色です
第1話の登場人物が第4話にからんでいたり
共通のテーマが音楽、危ういカップルの関係、夕暮れ・・・といったように
バラエティーはバラエティーでも
例えばバラエティーチョコで微妙にアクセントに加えたリキュールの種類が
違っている・・・といった感じでしょうか?




実に上質の短編集です
他の小説にも出て来ますが、カズオ・イシグロは夕暮れに思い入れがあるようです 
また、自身が音楽を志していただけに 音楽に対する描写は生き生きとして興味深いです
村上春樹にも言えますが 知らない曲でも聴いて確かめてみたくなります
たまたま この本と一緒に
村上春樹訳のレイモンド・チャンドラーの「リトル・シスター」を
借りて来たのですが、
夜想曲集の第4話で主人公が
整形手術のための麻酔を受けるシーンか何かで
「まるでレイモンド・チャンドラーの主人公のように」という比喩があり
ああ、私立探偵マーロウのことね・・・とピンと来たので
くすりと笑えました
カズオ・イシグロも村上春樹と同様にレイモンド・チャンドラーがお気に入りなのでしょうか?
カズオイシグロの作品は少ないので全部制覇したいと思っています
そう言えば今朝の夢で弟がカズオ・イシグロの「浮世絵の女」を
買ったと得意げに私に話し、私はまだ読んでいなかったので
うらやましく思い、「読み終えたら貸して!」と必死に頼んでいるところで目が覚めました
弟は話題になっている作品例えば百田尚樹とかビジネス書かコミック本しか
読まないのが現実でした・・・
もう少しで 「カズオ・イシグロに目を付けるとは!」と見直すところでした

