どなたの著作か忘れてしまったのですが、以前読んだ本に「計画を立てるときには悲観的に、計画を実行するときには楽観的に」と書かれていました。
確かに、
悲観的に考える=現実を見つめる
楽観的に考える=自分を信じて最後まで諦めない。
と、うまくいきそうですねん。

というわけで、場面場面で、楽観と悲観をバランスよく使い分ける必要があると思います。
けど、それがうまく出来る人ってなかなかいないものですよね(^_^;
どっちかって言うと、ペシミストになるよりもオプティミストになるほうが難しい・・・かも。

そんな、「どうしたらオプティミストになれるのか?」という疑問に答えてくれるのがこの本。

オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)/マーティン・E.P. セリグマン

¥660
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最近ビジネス本コーナーに並ぶ「成功」とか「儲かる」とか系の本に食指気味のオイラは、このタイトルにまたまたスルーしそうになりましたが。

原題は『Learned Optimisum』。
内容は、一般向けに易しく書かれた「心理学の本」という感じ。
成功を目指す人のためより、むしろ、鬱や悲観的な考えに取り付かれている人のために書かれたもののような気がする。

作者は当時心理学界の常識だった「行動主義」を打ち破って、新しく「個人は自分の考え方を選べる」と提唱した心理学者。
なので、どうやって権威と戦ったか、どのように実証していったか、という過程も詳細に描かれていて、科学読み物としても面白いし、納得させられます。
(ハウツーを求める人にはその辺がまどろっこしいかもしれませんが(^_^;)


もちろん、具体的なテストや、ワークシート的なものもあって、実用的でもあります。