小阪さんの新刊、『リアル仕事力』読みました。
新刊といっても、以前単行本で出ていた『一歩先の仕事力』の文庫化。
いままで、小阪さんの本は小売店・中小企業向けのマーケティングが主題のものしか読んだことがなかったのですが、コレは仕事一般に関するテーマ。
といっても、仕事だけではなく人間関係全般、生活全般を豊かにするようなヒントがいっぱいある本です。

もともと雑誌の連載コラムをまとめたもので、おそらく2004年から5年にかけて書かれたものだと思いますが、古さは感じません。
むしろ最近のビジネス書でよくテーマになっているような内容で、もしかして、当時としては、本当に「一歩先」を行くモノだったのかも。

「はじめに」にも書かれていますが、このコラムは、著者自身が、若い頃の悩んでいた自分にアドバイスするとしたら・・・という意図で書かれたもの。
テクニックやハウツーではなく、どんな仕事をしていても、どんな立場の人にでも、通用する生きるための「21の力」が説かれています。

1.かぶく力 2.なりきる力 3.巻き込む力 4.掘り下げる力 5.やりはじめる力 6.断る力 7.描く力 8.期待させる力 9.ズレに気づく力 10・目の前のことをやる力 11.自分の物語を知る力 12.揺らがない力 13.常識を破る力 14.愉しく苦しむ力 15.積み重ねる力 16.アイディアを生む力 17.見えないものを見る力 18.立ち上がる力 19.他人を思う力 20.生まれと育ちの力 21.生きる力



他の本でもよく登場するクライアントさんの逸話もありますが、今回は映画やニュースなど幅広い実例も登場します。
出版社から門前払いを食らわされてばかりいたH・G・ウェールズの逸話などは、とても元気つけられるかも。

ほかの人がやっていないことや、常識はずれに見えることを始めるのはとてもコワイことですが、そこから一歩踏み出す勇気がもらえる本です。

この21の力の中で、一番印象に残ったのは、「揺るがない力」。
自分の内にある
「これがなくては生きていけない」「これがない人生なんて想像できない」「どうしてもやめられない」
と思えることを見抜く力。
「この仕事をやっていてよかった」と思ったことを思い出してみて、その気持ちが捨てられないと思ったら、それが自分の「それがなくては生きていけない仕事」なのだということ。
食べるための仕事・お金のための仕事ではなく、そう思える仕事に出会えたら本当に幸せでしょうね。

リアル仕事力 (PHP文庫)/小阪 裕司

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