終わりと初め


以前中島義道先生の本についてはちょこちょこ触れつつも、ちゃんと書いていなかったので。

講談社現代新書から出ていた岩崎武雄先生の『哲学のすすめ』という本をたまたま購入したのは高校生の時。
前に書いたとおり、ウチの近所の本屋には、まともな本といったら新書しかなかったので、片っ端から適当にピックアップして買っていたのですけど、これもその中の一冊でした。
この本は岩崎先生の文体がすごく優しくて内容もわかりやすく、哲学の入門書としてオススメです。
でも、改めて「哲学ってなにー?」って事を考えると、自分にはよく理解できなかった。
「知を愛すること(愛知ですな)」とか「価値判断」とか「物事の本質を極めること」と言われても、なんだか納得できないし、論理学とか認識論とかを勉強すると面白いなーとは思うのだけれど、じゃあ「哲学ってなに?」は結局つかめない。
唯一、デカルトの『方法論序説』を読んで、突き詰めて物事を考えることが苦手な自分には哲学の素質がないような気はしました(^_^;
そんで出会ったのは、中島先生の『「哲学実技」のすすめ』
変わり者のN先生が実験的に開催した哲学の講義に集まったいろんな立場の生徒たちに、全身でとことん考えることを教えるが、ついていけない生徒たちが一人、また一人と立ち去って行き、最後はN先生一人が残されてしまうという内容です。
コレが、わかるようでわからない。N先生の言っていることは理解できる気もするのですが、去ってゆく生徒の気持ちもわかるし。
消化不良気味で何度も何度も読み返しましても、やっぱり消化できなかったのですけど、今まで読んだモノとは違う読後感が気になって、同じ中島先生の『哲学の教科書』を購入。
でわかったのは、どんな物事や言葉も、決して思考停止や妥協せず考え抜くのが哲学であるということ。
たとえば、「人を殺すのは悪いことか」という例題に対して、「Yes」「No」で答えるというレベルではなく、「悪い」とは何か、「よい」とは何か、と言うところで引っかかるのが哲学なんだなーと。
自分の存在意義というか存在そのものや、必ず人間には訪れる死に対しても逃げず、とことん考えなくちゃいけない厳しいものです。
とても私には向いていません orz

というわけで、とことん自分に哲学の素質がないことを思い知らせてくれました。
でも、頭の片隅に、思考停止しないこと、生や死のことはおいておかなくてはなーとゆる~く考えております。

哲学のすすめ (講談社現代新書 66)/岩崎 武雄

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哲学の教科書 (講談社学術文庫)/中島 義道

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