どもども 清貧だすノ


5回に渡ってお送りしてきましたジョジョ・ネタですが、今回で実質的


に最終回となります。


第6部が出た頃は、実は仕事が忙しくて、本の収集の空白期間なの


でありますよ。


単行本を買って、じっくりと読んだのは今回取り上げます第5部までな


のであります。


念願かなってヒマな部署に異動になりましたので、第6部も収集する


予定ですから、今後もひょっとしたら取り上げる・か・もドキドキ

      (ミドラーをナンパする承太郎の口調で ↑ )


 主人公としてはジョセフが、スタンドとしてはクレイジーDが好きだと


述べて参りました清貧ではありますが、ハードボイルド大好きな私と


たしましては、話の筋立てが一番好きなのが第5部なんですね。


だって、非合法組織の構成員が主人公だもの。


少年誌なのに、ええんかいのぅ ええんかいのぅ と、思っておりまし


が、やはりそういった苦情があったみたいですね。ヤッパリネw


主人公は、やはりジョースター一族。


興をそぐので、詳しいことは書きませんが、なるほどね!これなら何で


もありやんけwと思っておりました。案の定、第6部では、すごいことに


なっちまうみたいです。


主人公は、イタリア在住の学生。


家庭環境は恵まれておりません。母親がネグレクトなのね。


ゆえに、頼れるものは自分 という考え方をもっていて、ギャングに


憧れているわけです。


生死感も極端で、殺人の禁忌が薄く、一種の社会病質者なのです。


前半の山場は、ギャングの幹部候補生ブチャラティとの戦闘。


ブチャラティは、初登場シーンがちょっとBL臭がして、ドキドキします。


「この味は ウソをついてる『味』だぜ」


これは、路面電車に乗っているジョルノの頬を嘗めて(!)のセリフ。


ああ・・・この人、マトモじゃないんだ・・・と、思わせる名セリフであり


ます。


この、戦闘がきっかけとなって、主人公ジョルノはギャングに入団


することになります。


賭博・売春・麻薬・・・などが、シノギらしいグループなので、おそらく


カモッラがモデルなのではないでしょうか?


麻薬を憎悪しているブチャラティは、麻薬ビジネスを推進する組織の


方針に疑問をもっており、主人公ジョルノは、彼のそういった心の揺


らぎにつけこみます。


面従腹背で、組織の全容を探るたくらみに引き込むんですね。


2人だけでアイコンタクトしたりして、こういうところも・・・


「これは、ボクとキミだけの秘密だよ・・・」


・・・っぽくて、BL臭にドキマギします。


荒木先生が狙ったのかどうかは別にして、2人のたくらみや生い立ち


また、他の構成員の素性などから読み解けるキーワードは、「運命」


なのであります。


第5部のラストに収録される「前日譚」に・・・


「運命とは『眠れる奴隷』だ」


・・・という名セリフがあります。


人間は運命に支配され、それを察知することが出来なないままそれ


従がうことしかできない「眠れる」「奴隷」であるという、予知を操る


幽波紋使いのセリフなのですが、その運命に抗おうとする物語なの


ですね、第5部は。


第5部のラスボスたるディアボロさんにしても、決められた運命を変


えたいという願望から生まれた「キング・クリムゾン」という幽波紋を


使うし、ブチャラティは死してなお意思の力で前を向き続ける。


だから、敵味方問わず一つ一つの行動に「覚悟」があり、血なまぐさ


い物語なのに、読後感がすっきりしているのではないかと思う次第。


マンモーニのペッシの急な成長を示す・・・


「兄貴の覚悟が!

   『言葉』でなく『心』で理解できた!」


・・・という名セリフにも、運命に抗う「もがき」が表れてます。


物語の鍵を握る少女 トリッシュ も、ただ守られるだけの存在から、


死の運命に逆らうことを決めた瞬間


「あたしはどうしても知りたい!

 自分が何者から生まれたのかをッ!

  それを知らずに殺されるなんてまっぴら

                    ゴメンだわッ!」


と言い放ちます。


意思の力で運命を乗り越えようとする人は美しい。


ドラマチックな第5部らしい名セリフだと思います。


 各部でのBOSSは、残酷な最後を迎えますが、第5部は一番


残酷な最後を迎えます。


幽波紋が、第3部の初期では「パワー」とか「スピード」といった力


の具現化だったのに対し、第3部の後半から第4部、第5部と、難解


になっていき、第6部のプッチ神父に至っては、哲学の領域に入って


いってしまうのですが、その片鱗がこの第5部にあります。


幽波紋能力のさらに先にある能力「レクイエム」なのですが、1回読ん


だだけじゃ、わからない。


「ヤツはもうどこへも向かうことはない

 『死ぬ』という真実にさえ到達できない

        終わりのないのが『終わり』・・・」


・・・はい? 何言ってるかわかりませんね。


理屈はどうであれ、誰よりも『死』を恐れ、それを避けるために娘すら


犠牲にしようとしたディアボロが、主人公ジョルノに敗れた瞬間、死に


直面した記憶だけをのこして延々とループするようになります。


それが、主人公の到達した究極の幽波紋の境地なのですが、


禅問答みたいですね。嫌いじゃないです。


荒木先生のホラー映画の評論集にもありました


「ファイナル・デスティネーション」


と似てますね。そういえば、この映画も「死の運命」と「人間」と


の戦いでしたね。


荒木先生なりの、かの作品へのオマージュなのかもしれません。





 これで、勝手に開催したジョジョ祭りを終えます。


最後になりましたが、連載25周年、本当におめでとうございます。


と、たとえ届かなくても荒木先生に伝えたくて、こんな隅っこで叫ん


でみたのでした。



ざっと、第6部以降をざっと流してみます


第6部:女性ジョジョが主人公 女囚モノです フーファイターズが

    が泣けます。


第7部:パラレル・ワールドの物語。いろんな時代のジョジョの断片

    がちりばめられてて、素敵。


第8部:ジョジョのスタンドがかっこわるい


いやほんと、まだ追いついてないんだって。


追いついたら、きちんと書きます。


ではまた~ノシ


あ~・・・ジョジョ愛ぶちまけて、気持ちよかったw


まだ書きたりないけど、ひとまずこれにて  ((((((((((ノ´▽`)ノ

                              ↑

                            ヤリ逃げ~