勝手に始まりました シリーズ第2弾であります。
衝撃的なラストで幕を閉じた第1部の続編なのですが、第1部の主
人公であるところのジョナサン・ジョースターの孫、ジョセフが新しい
主人公であります。
この物語は、第6部の「ストーン・オーシャン」まで、ジョースター家
の一族の物語なのでありますよ。
歴代の主人公の中では、私はジョセフが大好きでありまして、第一
部の重厚な物語に魅了され、第2部のジョセフにノックアウトされて
しまったというわけであります。
第1部の主人公、ジョナサンが優等生的な正義漢であるのに対し、
その孫にあたるジョセフは、ちょっとひねくれていて、しかし心の底
にはタフな魂を抱えた、なかなか深みのある人物なのであります。
当該名言集には、残念ながら使用頻度が多すぎであるゆえ記載さ
れておりませんが、
「お前は~と言う」
というジョセフのキメセリフがたまりません。
相手の次のセリフを予測して先にそのセリフを予言する・・・という、
ジョセフの得意技なのですが、表面的なチャラ男が実は演技で、
相手を深く観察し、その心理を読む冷徹な頭脳を内包していること
を端的に示しております。
とぼけた態度をとりながら、実に冷静に相手を観察し、心理のウラ
を衝いたトリッキーな戦い方をするジョセフだからこそ、第1部の敵
である吸血鬼を凌ぐ究極の生命体『柱の男』と互角以上に渡り合え
るのでしょう。
「ハッピー うれピー よろピくねェ~」
という、第1部のジョナサンなら100%ありえないセリフであります。
これは、究極生命体「柱の男」・サンタナとのファースト・コンタクトの
時のセリフであります。
一見ふざけているように見えますが、実は相手が敵対してくるか、
敵対してくるならどれほどの能力をもっているか、そういったことを
探り、分析しているところなのです。
なんじゃそら!と思いたくなろうかと存じますが、これもまた名言で
はないでしょうか。
主人公・ジョセフがこの調子でありますので、ちゃんとツッコミ役が
用意されておりまして、それが、シーザー・A・ツェペリ君なのであり
ます。
第1部で、ジョナサンに吸血鬼に対抗できる『波紋』を伝授した謎の
人物、ツェペリ男爵の直系の孫なのであります。
シーザー君、壮絶な過去を持っておりまして、基本的には生真面目。
チャランポランに見えるジョセフを最初は嫌いますが、彼の不撓不屈
のタフさや魂の底に流れる正義の心に触れて、友情を感じるようにな
ります。
そこで、「柱の男」たちと戦えるように共に修行をしようとジョセフに提
案(このまま再戦すれば100%殺されるから)するのですが・・・
「オー! ノーッ おれの嫌いな言葉は
一番が『努力』で、二番が『ガンバル』なんだぜ」
・・・というセリフであります。そのジョセフのセリフにシーザーは・・・
「てめーの命だろうがッ この野郎!」
・・・と、思わずツッコミます。
何気ない一コマですが、2人の間に垣根が取れた記念すべきシーン
で、これもまた名セリフだと思っております。
第1部と同じく、人間賛歌が根底のテーマでありますので、後半に
向けて、物語は大きく盛り上がっていきます。
とぼけた男ジョセフも、決闘を生きがいとする戦闘マシーンのような
「柱の男」の一人ワムウをもって、
「おれより、戦士として高みに立った」
と言わしめるほどに成長し、苛酷な運命に立ち向かっていきます。
クライマックスの一つはシーザーの最後の戦い。
無限の時を生きる「柱の男」には決してわからないであろう、人間
が持つ「未来に託す希望の輝き」をみせつけます。
「おれが最後に見せるのは、
代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!」
文字通り、血を吐くような名セリフであります。
シーザーを押しつぶす瓦礫が十字架の形をしていたのも印象深い
シーンでありました。
おっと、また熱くなって語ってしまった。
第2部はここまでとしましょう。
嫌だといっても、まだまだ垂れ流すよwww
次は、JOJOの分岐点となった第3部!
「皇帝」のホルホース好きなので 楽しみです~