コートとインナーダウンが手放せない Staff Mです。
最近、めっきりブログからもご無沙汰しておりましたが、
この秋冬より取扱いをスタートして、
お問い合わせを沢山頂いているブランド
「Enzo Bonafé」について
ご紹介させていただきます。
「Enzo Bonafé」 エンツォ ボナフェ
10代のころより、イタリア・ボローニャを代表する「A.TESTONI/ア・テストーニ」で職人人生をスタートさせた生粋の職人である、エンツォ・ボナフェ氏は1963年、自分の名を冠した工房「Enzo Bonafé」と同名のブランドをスタートさせました。徹底的に職人の手仕事に拘り、様々な製法を駆使したエレガントな靴を多数世に送り出し、瞬く間にイタリア靴業界にて不動の地位を獲得するまでに時間はかかりませんでした。1986年にイタリア大統領より、「イタリアの文化振興ならびに輸出に寄与した企業」として表彰され、さらに名声を上げることになりました。顧客には世界的なVIPが数多くおり、また日本をはじめとして、ヨーロッパ各国やアメリカなどで展開されるなど、活躍の場は世界中に広がっています。
ここでは、個人のコレクションから、現在リファーレ各店にて展開されている商品まで
ご紹介していきます。
【個人所有】
ダブルモンクと言えば、「John Lobb」のウィリアムが有名ですが、イタリアではボナフェのダブルモンクがロブと並び称されるほどに有名です。2つ並んだバックルが少し、ハの字に広がっているスタイルは、ハンドメイドが可能にさせたスタイルとも言えるでしょう。
【個人所有】
一見、シンプルなシングルモンクですが、ストラップからカカトを回って、ストラップ下の部分まで一枚の革で仕立てられた珍しい1足。技術の高さを伺い知ることができます。
ボナフェ氏自身はクリッカーの職人であり、革の選定やパターンを精密にとることで、コストパフォーマンスに優れた靴を世に送り出しています。
【個人所有】
ボナフェの人気を支える一つに、履き心地の良いスリッポンがあります。
手縫いでモカ部分を仕立てることで、立体的な造形を生み出しています。
ボナフェのファクトリーでは、機械が優れている部分は機械に任せますが、靴の立体感などを出す必要のある部分にはすべて、職人の手仕事を用い美しい造形を生み出しています。
【個人所有】
モンキーブーツなどのカジュアルスタイルもエレガントに見える靴を作り上げます。
そして、
ここからはリファーレ各店にて展開している靴のご紹介です。
日本で展開されているボナフェは数が少なく、クラシックなスタイルのものがあまり、多く感じないと思います。ですので、リファーレではクラシックなスタイルを中心に取り揃えておりますので、ボナフェ本来の良さを実感して頂けるのではないかと思います。
ART 2554 Buttom up Boots \138,000 without tax
グランパブーツとも呼ばれるこのスタイルは、特殊なフックを使用して、ボタンを留めるものですが、こちらは内側にジップファスナーを配し、着脱を容易にしています。シンプルなラウンドトウは、イギリス製の靴にも負けないクラシックさを醸し出しています。
ステッチの細かさと、ウエルト部分のウィールなど手仕事の大切さを教えてくれる靴です。
ART.3873 Double monk straight tip shoes \99,000 without tax
やはり、先述の通り、ボナフェの代表モデル「ダブルモンク」です。イタリアらしいクラシックなセミスクエアラストは、不動の人気デザインです。
こちらのダブルモンクは、バックルを別注してゴールドに変更しました。
エレガントな雰囲気にしています。
ART 3773 Punched cap toe shoes \99,000 without tax
パンチキャップトウのシューズは、比較的新しいデザインとされ、イギリス・シティ発祥のデザインです。ストライプのスーツにも、無地のスーツにも合わせやすいように作られたデザインであり、汎用性の高さから、今一番人気のある内羽根のデザインです。
こちらの靴は写真のブラウン以外にブラックのお取扱いもあります。
ハンドソーンの証である、釘の打ち跡が中底に綺麗にならんでいます。
手仕事に拘りのあるファクトリーの技術力の高さを感じられます。
AART 1968 Wingtip Shoes Spectator Shoes \99,000 without tax
フルブローグをカーフとスエードのコンビで仕立てた1足です。デニムとの相性も抜群で「大人のカジュアル」にもってこいの1足となっています。
また、コンビシューズとはいえ、同系色異素材を組み合わせることで、単色の靴と同じように違和感なく履いて頂ける1足です。
2C製法と呼ばれる踏まず部分のみマッケイ製法にして、踏まずより前部分をハンドソーンウエルテッド製法で仕立てているので、ウエストの括れが強調され、美しいシルエットになっています。
これだけの手仕事を巧みに靴づくりに取り入れ、美しい靴を作り上げる「Enzo Bonafé」は、他のどの有名なシューメーカーにも引けを取らないブランドです。その生産量の少なさから、あまり流通しては、いませんが、これだけのブランドを取り扱えるのは、リファーレの誇りとも言えるでしょう。私共では、リペア、ケアを含め、お取扱いさせていただいているブランドだけでなく、他店でお買い上げの靴のリペア、ケアも承っております。ぜひ、靴のご相談がてらに、ボナフェの良さをリファーレ各店のスタッフからお聞きになって下さい。
世界中の素晴らしいシューメーカーたちも高齢化の波に呑まれ、すこしずつその数が減ってきています。美しい靴、履き心地の良い靴など出会えるチャンスはより少なくなってきています。ぜひ、お客さまの目で確かめ、良さを実感して頂き、永く愛用する靴を手に入れてください。そして、そのお手伝いをリファーレ各店にて微力ながらさせていただければと思います。
たまに、長い文章を書きたくなってしまう
Staff M