靴は西洋から


幕末に伝えられたものと


言われています。



1853年、浦賀にペリーが来航し、


翌年、日米和親条約が締結されると、


西洋文化が日本に流入するように


なり、その中で洋装の一部として、


靴が伝わったとされています。




ちなみに


幕末と言いますが、


日本史では、基本的に


このペリー来航から、


明治維新までを幕末と呼んでいるのですよ。


マメ知識ですけど・・・





幕末に伝わった、靴という道具は


日本が「富国強兵」を唱え、


産業と軍事の近代化を強力に推し進める中で


軍靴=軍隊が履くための靴として、


製靴産業を生み出しました。



その一方で、東京 神田、浅草などを


中心とするオーダーメイドを基本とした


靴屋さんも多くが明治末期から


姿を現すようになります。


それは、西洋文化が日本に流入したことによる


普段の生活の西洋化が進んだ証でもありました。



ですから、神田などには昔、オーダーシューズ屋が


多かったのです。


そんなところで、


本日のご紹介は



コチラ



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ライニングにも、インソックにも


なんの刻印もない


シンプルなキャップトウ。


ハンドソーンウエルテッド製法で


チゼルトウが綺麗な1足。





戦後、60年代のものだと推測できるのですが、


60年代の靴カタログを見ると


結構、リーガルなども「ニッポンシュー」なるブランドで


チゼルを多く生産していたので、おそらくそのころのものでしょう。



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キャップの縫い目を折り返すことで見えなく仕立てる


レベルソ仕立てに、ステッチで意匠をいれるあたり、


かなりの御仁がオーダーされたものということが


わかります。


コバも極限まで削り込まれていて、エレガントな


佇まいです。






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しかも、日本の独特の技法


「ヤハズ仕上げ」がシングルソールに


施されていることからも、


かなりのこだわりがこの靴には


見えます。






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ヒールとウエルト部分をつなぐところも


機械で作るとなだらかな三角形が出来てしまいますが、


こちらはズバッと切り返されていて、


手作業の素晴らしさを物語っています。







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リフトはよーく見ると


タンク柄。


今の材料では存在しないようなリフトです。


なかなかかわいい柄です。









リファーレでは、インポートシューズも多く取り揃えておりますが、


日本生産の靴も素晴らしいものがあります。


靴はお客さまの足にあって、履きやすく、リペアをすることで


愛着を持って、長く履いていただくことができます。


そんなお手伝いをするのが


リファーレです。


ぜひ、靴にお困りのことがあれば、


リファーレ各店までお立ち寄りください。


お待ちいたしております。



Staff M





【お知らせ①】


『カラリスト藤澤氏によるカラーリングイベント』


場所:リファーレ恵比寿


期間:2月23日(土)、24日(日)


シューズカラーリングの第一人者 藤澤氏が期間中、お客さまの靴をカウンセリングして


カラーリングのお手伝いをいたします。


靴以外に、カバン、ベルト、革小物、車のシートなども対応いたします。




【お知らせ②】


『Shoe repair & Shoe care イベント』


場所: CIENTO  青森県弘前市土手町211-9

            Tel:0172-34-0400


期間:2月23日(土)、24日(日) 


リファーレからスタッフが 弘前の名店「CIENTO」にお伺いし、お客さまの


靴のケア、リペアのご相談を承ります。


サンプルも多数ご用意いたしておりますので、


ぜひお近くの方はお越しいただければと思います。