昨日「告白」を鑑賞したよ。
「嫌われ松子の一生」と同じ監督だったからかなり期待大!!
原作を先に読んだからどんな感じに仕上がってるのかなっていう興味もあり。

まず、森口先生役が松たか子いうまさにイメージ通りのキャスティング。

小説を忠実に再現してるなというのが第一印象。

少年Bがお母さんを殺した場面に関してはちょっと物足りない感じが…。
お母さんから「やればできる子」と溺愛され続けていた少年B。母親以外は少年Bは何も取り柄のない普通の中学生…むしろ一人では何もできない、嫌な事はすぐに根を上げてしまう性格と認識されている。本人もそれをうすうす自覚しているものの、その事実を認められずにいて、自分には才能があるのではないかと願い、ありのままの自分と向き合えずにいる。母親だけは自分をできる子と信じている。
映画では森口先生の告白により、追い詰められたBが狂い、引きこもりとなり、揚げ句に母親を殺したという描写だけど、小説だと、少年は何があっても母親は自分を信じてくれてる、できる子と思ってくれている、そう気づき、母親に心を許そうとしていた。思い詰めた母親がBと心中をしようと包丁を持ってBに駆け寄った時「ダメな子に生んでごめんね」と言う。その時初めてBはとっくに母親は自分に取り柄のない事に気づいていたということを知る。その上で自分を溺愛していた、その言葉によって最後の望みだった母親もが自分を裏切っていた、自分にはなんの取り柄もないと母親までもが実は思っていた、という悲しい事実…。

ここの部分の描写は難しいけど、小説を読んで唯一Bの気持ちに共感できた部分。映画でもこの部分がどう描かれるのか楽しみだっただけに残念…。


あと、森口先生があまり感情を出さず、たんたんと事実を伝えることで、よりリアルな感情がひきたつ小説だと思ったけど、
映画だと森口先生の感情が、ちょいちょい表出されているんだよね。

母親に愛されたいと強く願うあまり追い詰められた少年A、

母親に愛されすぎて自己確立できないまま自らも母親に実は依存していたために追い詰められた少年B、

唯一の存在だった子供に死なれ、復讐を決意した森口先生。

それぞれ母と子という視点を通して描かれていて、

他者から見れば理解不能であるけど、それぞれ自分の中にある真実を貫き通そうとしている、この物語には結局最後まで真実がなくて、観た人がその人なりの真実を捉えるとう…なんとも難しい終わり方をしている。


いやぁ長々しく書いてしまった。


えらそうに書いてしまった。


難しい。