9日岩手は雪が降りはじめた。

真夜中実家を出発。

車で半日の道のり。

岩手は寒かった。

続々と親戚が到着。
17時からお通夜が始まった。

おじいちゃんにお別れをした。

部屋の壁には米寿のお祝いに贈った詩が飾られていた。


痩せて真っ白なおじいちゃん。

ぶかぶかの着物を着ていた。

穏やかな顔。

おじいちゃんは
棺に納められた。

その日、

おじいちゃんの米寿の時の写真や

おじいちゃんとおばあちゃんの金婚式の写真とか

見させてもらった。

中に1枚

古ぼけた

1枚の写真があった。

おじいちゃんとおばあちゃんの結婚式の写真だった。


モノクロの写真。


恐る恐るカメラ目線のおばあちゃん。

坊主頭で袴姿のおじいちゃん。


面影あるおばあちゃんに対して

おじいちゃんは全く面影なく、

カッコイイ若者だった。


結婚式当日

20歳のおばあちゃんと24歳のおじいちゃんは初めて出会ったと言う。

それから60何年
二人は連れ添い、

7人の子供と
15人の孫と

3人の曾孫を授かる事になるんだけども。

当時それが当たり前の時代だとしても
知らない人と夫婦になり
生活を共にするという事は不安だらけだったと思う。
ぎこちない写真の
二人が出会って50年後の金婚式のツーショットは誰が何と言おうと

お似合いの夫婦だったね。
長い時間の中でたくさんの事を二人乗り越えて
絆か深まっていったんだろうな。


おじいちゃんは

その日

おばあちゃんが住む天国へと旅立ちました。