コロナのせいかおかげか、、思いのほかいろいろと考える時間が増え、
久しぶりにブログをやろうかな、、という気分になってはじめるブログ。
で、ブログ名...
迷った挙句、自分の原点となる曲と映画のタイトルをつけました。
順番は逆になりますが、まず、汚れた血。。
この映画を見たのは20歳になる直前。
大学に入ってから映画をわりと見るようになって、
ヒッチコックやアメリカ映画の名作を大雑把に見た後、
ヨーロッパ系の映画も見たくなり、
映画雑誌に目を通して借りてきた最初の頃に見た作品がこの「汚れた血」。
- 青みの強い美しい映像
- 月夜に照らされるジュリエットビノシュの白い肌
- 生き急ぐ若者
- デヴィッドボウイのModern Love
- 中二的哲学を難解にした詩を朗読するかのような美しい台詞
等々。。この映画に感化された人の多くが
「こじらせ人間」になってるんじゃないかってくらい、ハマる人にはハマる映画。
この映画に影響されてる女性と二人交際しましたが、、大変でした。。
「ボーイミーツガール」「ポンヌフの恋人」とともに
アレックス三部作として語られる映画ですが、
やはり僕には「汚れた血」のアレックスが今でも一番刺さります。
文化系中二の価値観で人生を生きるのはなかなか大変ですが、
出会いに偶然はないので、見るべき年齢で見てしまった映画なので、、
後悔はないです。。
この映画を40歳ではじめて見たらきっと全然違う捉え方だったろうし、
今年秋に新作が公開されますが、レオスカラックスという映画作家に
これだけときめくことはなかったでしょう。
そして、狂った朝日。。
ブランキージェットシティのファーストアルバムに収録されていた曲。
というよりはじめて出会ったブランキーの曲です。
90年代初頭、時はバンドブーム。
アマチュアバンドの登竜門番組である「イカ天」になぜか登場したブランキー。
当時バンド人間だった自分にとって、色物的要素が高かったせいか
全く見ていなかったテレビ番組。
でも当時のバンドメンバーが「本物が出てる!」ってしつこく言ってくるので、
一応見てあげようかな...と根拠のない自信からくる超上から目線で、
ブランキーの演奏を見ました。
。。。。。。。。。。
超、衝撃!完全に頭叩き割られました!
「こいつら、日本人か?」
って驚いた時に演奏してた曲が「狂った朝日」。
演奏うまいし、緊張感ハンパないし、ドラムとベースのルックス超怖いし。。
そんなカオスなバンドになぜかグレッチをかかえリーゼントにした少年のようなボーカル。
高い声でうたう...というより訴えかけてるようなボーカルが印象的で、
何より一番印象に残ったのが彼の歌っている時の「目」でした。
そして、心に突き刺さるコトバ。。
もしも僕がこの世界に生まれてこなかったなら
僕の愛したあの女の子はいったい誰を愛していたんだろう
もっともっと狂った朝日を
僕に笑い顔の昔の家族の写真
出た!リアル・レオスカラックスだ!
ベンジーの当時のあの目でこんな詞をうたわれたら、そりゃ刺さりますよ!
というわけで、ほぼ同時期に出会った映画と音楽が
自分の価値観を完全に決定づけてしまったのですが
あれから四半世紀以上たっても
カラックスもブランキーのメンバーもまだ輝き続けているし、
90年代前半の頃の東京のカルチャーは
今とは比べられないくらい世界と同時代的で、何もかもが新鮮でした。
あの時代に20代でいろんなモノを見て、バカやったり、失敗したり、挫折した経験が
今でも希望を捨てずトンがって生きている力となってる気がします。
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コンプライアンスうんぬんでただでさえ生き難かった時世に
コロナでディストピア系の近未来映画のような風景になりそうですね。
ストレスを溜めないためにも、ブログで少し息抜きさせていただきます。
では。。