先日、あることでお客様に連絡しました。
この方は北新地の店のころ、海外の支店長をされていて一年に一度旦那さんと海外の支店に尋ねていました。
私の引退前に東京に戻られ(海外時はもちろん)時々顔も見せてくださっていました。
北新地の店では遠方から来られる方も多く、大阪の出張時に顔を見せてくださる方も多かったのです。
「この方はきっと社長になるだろうな」となんとなく思っていたら、去年社長(上場企業)に就任されたとのこと。
半年ほど知らずにいました。
社長になりそうだからしっかり接待していたわけではないです。
店をご存じの方は理解くださっていますが、「社長だから、偉い人だから」と思って接客したことは一度もありません。
店に来てくださる方の中で、わがままな私をきちんと見て応援くださってた方は出世されていくことが多かっただけです。
年末に社長就任されたことを知り、少し用もあったのでとりあえずのご挨拶メールを送り、1月は何かと忙しいだろうなと思って2月に入り相談事で電話しました。
とても的確な答えをいただき、私の悩みは解消しそうです。
ふと思ったのが「北新地で店を続けていれば来てくださっただろうな」と。
この会社は大阪本社なので余計に思いました。
ただ、偉くなればなるほど接待される回数も増え、「自分の店」ではなくほかの店に行かれることも増えるのもあります。
たまに来られる方に「今度接待するので頼む」と言われ、偶然接待されるお客様が私と仲のいいお客様(個人で来られる)で驚かれたことも何度かありました。
もう一度店をとか「富山で飲食店してくださいよ」と言われます。
お客様に関してはいい方も多いし、また足を運んでくださる方も多いと思います。
富山ではさすがに無理だし、北新地でも自信はないけど
何よりもいいスタッフを集める自信がない。
そして、育てて教えて悩んでが嫌なのです。
このことが私の引退の気持ちを押したきっかけでした。
私一人の力で店は回せません。
神経すり減らしての毎日はもういらないです。
今は好きな本や漫画を読み、毎日料理して家事をしてのんびり暮らす生活が幸せなのです。